水晶の夢
青と金の目を持つ猫が
遠く遠く見つめてる
ずっと同じ姿勢のままで
ずっと同じ丘の上で
春の風が花粉やら胞子やらを運んでる
まだ冬の残り香残す大地を塗り潰すように
あの風の最後の目的地は何処
水晶の森
水晶の塔
幻想の月と空
全ての始まりの地
銀の光を受けて燦然と輝く
その森を一つの光が満たしてく
僅かに空気が震える
また一つうたが産まれる
塔は畏れ多い程高く偉大で
空と同じくらい青く透き通って
まるでそこに在って無いみたい
いとも簡単にそこで風は引き裂かれるのだ
旋風一つ
また一つ旅立っていく
掌を零れ落ちていく
無数の砂粒のように
金と青の瞳の猫
あくび一つもせずに
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます