にゃべ♪の適当詩集 2006

にゃべ♪

ひまつぶし

 久方振りの連休に時間を持て余してる

 どこかに出掛ける予定もなく時は過ぎていくばかり

 ぽっかり開いた空白時間


 あの頃 時間なんて気にしなかった頃

 一日中寝てるかモニターの前

 もう遠い昔の事の様に感じるけれど


 外に出るのが嫌だった訳じゃなく

 ただ認めてくれる人が居なかっただけ

 毎日諦めて帰るだけの日々


 虚構の世界に快楽を求め

 ただ漠然とした不安に支配され

 それでもそこから抜け出せなかった


 過去の遺産を浪費しながら

 同じ痛みを持つ者同士のじゃれあいは

 この上なく楽しいものではあったけど


 今だって決して磐石な訳じゃない

 きっとあの頃と五十歩百歩

 それでも自由な時間は随分と減って


 昔みたいにキーボードで語りかける相手はもう居ない

 いつの間にかみんなバラバラに まるで夢みたいに

 ただ時間だけが昔と同じスピードで

 たった一人 鳥篭の中で取り残されていく


 気が付けばこの間買った雑誌を引っ張り出して

 もう何度目かのページに目を通していた

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