壊したい





要ちゃんの家に行くとすぐに夕ご飯の支度をして唐揚げとかき玉汁を作ってくれた。もちろん唐揚げの付け合せの野菜切ったりお手伝いしたよ。


で、今は和真さんから借りたDVD一緒に見てる。2人きりの時に見ろって言われたけどホラー映画か。要ちゃんホラー映画苦手みたいで俺があげた抱き枕に隠れるようにして見てた。

「終わったからもうお風呂入って寝よ、要ちゃん先と後どっちがいい?」

「あ、...う」

「明日はサークルで映画行からダラダラできないしお風呂入らないのも嫌でしょ」

「う、うん...」

そこまで怖くなかったけどなぁ。

「じゃあ俺先入るよ」

「ま、待って」

要ちゃんが風呂場に行く俺を止めるように後ろから袖を引っ張る。

「...い、...一緒に入ろ」

「要ちゃん?!」

この人何言ってんの。この前襲われかけたの忘れたの?

「あのさ...、あのね、俺もさぁ男なわけで...」

「わ、わかってる。覚悟もできてるし...そ、それに...お前じゃなきゃ一緒に入らないし...」

「わ、わかったから先に体洗ってて、怖くないように脱衣場にいるから。洗ったら言って、湯船浸かって待ってて」

要ちゃんはなんだろう、魔性かな。

あんなこと言われちゃ我慢できる気がしないからせめてなるべく見ないように先に行かせたけど...。


洗い終わったのかな、シャワーの音がしばらく止んだ。

「要ちゃん、入るよ」

「う、うん」

要ちゃんはもう湯船に浸かってた。なんか入浴剤入れたみたいでお湯が白いからよく見えない、ちょっと安心。

要ちゃんは俺の方見ないように背中を向けてる。

「わ!?」

俺も体洗ったから湯船に入ると要ちゃん驚いたみたい。

「狭いから俺の膝の上乗って」

俺に背中を向けたまま要ちゃんが胡座をかいてる俺の膝の上に乗る。

柔らかい肌に白くて綺麗な背中、ここに歯を立てたら...。

「.....な、なんか。あたって...る」

「仕方ないじゃん、男だよ」

それに最近全然してないから余計に。

『お前じゃなきゃ一緒に入らないし』さっきの要ちゃんの言葉が離れない。


気がついたら俺は要ちゃんを裸のまま抱き上げて濡れたままベッドに投げて覆いかぶさってました。

「ゆ、優希?」

「んっ...」

小さな唇に噛み付くように唇を合わせて、無理やり舌を侵入させて...。

「ん、...ふぅ、っはぁ」

「なんで俺なんかを信用しちゃうの?俺だって要ちゃんをめちゃくちゃにすること出来るんだよ...?」

「...ゆ、優希は優しいもん...」

「くそっ...」

要ちゃんの首筋にカリッと歯を立てる。このまま痛い目見て俺のこと怖くなればいいんだ。

「あっ...!」

「んむっ...」

口を話すとほんのりと白い肌についた痕。こうなったら酷く激しくしてもう2度と俺に甘えられなくしてやろうか。それとも乱暴にして...。

「噛むなら優しく噛んでよ...」

あ、要ちゃん涙目だ。

「...ごめんね」

耳朶に小さく口付けると要ちゃんがピクッと反応する。

「み、耳やぁ...」

嫌ってんなら蹴っ飛ばすとか殴るとかすればいいじゃん。煽ってるような要ちゃんの言葉に余計に唆られて耳の中に舌を這わせる。

「ひぁっ...ん」

「嫌なら抵抗しないの?」

「や、やぁっ...」

首筋から鎖骨へ舌を這わせながら片手で臍の穴に指を入れると要ちゃんの目がトロンとし始める。

「ああっ...」

「お臍も気持ちいの?」

「き、気持ちくないっ」

「ならそんな声出さないよね」

今度は臍から上へと舌を這わせて胸の下の輪郭を舌でなぞるといやらしく要ちゃんの腰がしなる。

「な、舐めないでっ」

「仕方ないなぁ...」

つーっと線を描くように乳首ギリギリの所を弱くなぞる。

「ん、ふぅ」

声が出ないように要ちゃん自分の口を手で抑えてる。

「手、邪魔」

要ちゃんの両手首を頭の上で抑えると要ちゃん脚をギュッと閉じてモジモジしてる。

「要ちゃんMなの?あんまり暴れたら縛っちゃうよ」














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