第103話 五十肩 (2) 豆知識

* 豆知識


五十肩


①五十肩(ごじゅうかた、frozen shoulder)は、肩の痛みと運動制限をきたす疾患で、(1)肩に疼痛と運動障害がある、(2)患者の年齢が40歳以降である、(3)明らかな原因がない という3条件を満たすものをいいます。


②五十肩の病期は症状の推移から三期に分けられます。一般に発症から約2週間の急性期、その後約6ヵ月間の慢性期を経て、回復期にいたります。


③最初、肩関節付近に鈍痛がおこり、腕の可動範囲の制限が起こります。次第に痛みは鋭いものになり、急に腕を動かす場合などに激痛が走るようになります。


 痛みのために、腕を直角以上に上げられなくなったり、後ろへはほとんど動かせないなどの運動障害が起こります。


 重症化すると、洗髪、髪をとかす、歯磨き、炊事、洗濯物を干す、電車のつり革につかまる、洋服を着る(←(^ω^)私にもあったよ)、寝返りを打つ(←(^ω^)これも)、排便後の尻の始末(←(^ω^)これはない)などが不自由となり、日常生活に大きな支障をきたす場合があります。


④痛みは片方の肩だけの場合と、一方の肩が発症してしばらく経ってもう片方の肩にも発症してしまう場合とがあります。


 片方の肩が発症してしまうともう一方も発症する確率が高くなるようで、これを防止することは困難です。


 また、痛みのピーク時には肩の痛みに加えて、腕全体のだるさやシビレ、常に腕をさすっていないと我慢できない、と訴える患者さんもいます。


⑤初期の症状が始まってからピークを迎えるまで数ヶ月を要し、ピークは数週間続き、次第に和らいできます。


 痛みのレベルにもよりますが、鋭い痛みが感じられなくなるまでに半年前後、さらにボールなど物を投げられるようになるまでには1年前後かかります。(←(^ω^)そうだそうだ)


⑥腕の可動範囲は、多くの場合発症前の状態には戻りにくいとされています。(←(^ω^)今でも肩の動きがなめらかでないよ)


⑦治療方針は、肩関節の痛みを和らげて、可動域を改善することです。


 薬物療法、運動療法、理学療法で改善することが多いため、ほとんどの症例で手術は必要ありません。


⑧ 除痛には薬物療法が有効で、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)の経口剤(ボルタレン錠やロキソニン錠など)や外用貼付剤(湿布など)を使用します。


 痛みが強い場合には肩峰下滑液包内または肩関節腔内にステロイド剤と局所麻酔剤の混合液や、高分子ヒアルロン酸ナトリウムを注射する方法もあります。


⑨ 急性期の痛みの強い時期には、荷物や肩を上げる動作で肩に負担をかけないようにします。(←(^ω^)痛みが出るほど動かすな、ということ)


 痛みが落ち着いてきたら、痛みのない範囲で動かすようにします。


 慢性期や回復期では痛みの状態を確認しながら、関節の拘縮を改善する運動療法をして積極的に肩を動かすようにします。


⑩五十肩は、腰痛、外傷性頸部症候群などとともに健康保険で「鍼治療」が受けられる6つの疾患の一つです。


*参照:①Wikipedia


②東北大学医学部整形外科学教室ホ-ムペ-ジ(http://www.ortho.med.tohoku.ac.jp/shoulderstiffnes.php)


〈つづく〉



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