第122話 突き抜けろ!チャンスは一回のみ!

海辺の砂浜を駆けるゴンザレス太郎!

金髪の美女達が次々と彼に向けて手を伸ばし追い掛けてくる。

まるでハーレム物のワンシーン!

ただ違うのは、どす黒い魔海の海辺を全力疾走している男一人と空を飛ぶ無表情の同じ顔をした天使達が男に向けて伸ばした手から照らされると消滅する光を放っていることだった。


「こっちだ!」


ゴンザレス太郎は駆ける!

追い掛けてくる心ない天神達の消滅の光を浴びないように上がっていたレベルを全て速度に割り振って避けて避けて避けまくる!

一直線に飛んでくる手のサイズの光は追い付いてきた心ない天神の数と共にどんどん増えゴンザレス太郎は逃げることしか出来ない。


空には一面に心ない天神が並び始め黒い魔海の上空は天使が光を放つと言う神話を描いた壁画の様な光景に、魔物の町から見守る人々は絶句する。


(まだだ…)


なにかを待つゴンザレス太郎、避け続ける光に一瞬でも照らされたら即終了のデスゲームの中たった一人の少年は必死に逃げ続ける!


やがてゴンザレス太郎は左右への移動回避を止め少しずつ後ろへ下がる回避へと切り替える…

そして、予定の場所に辿り着き合図を送る!


空に放たれた合図の花火魔法。

そして、心ない天神達の頭上に天の裁きが照射される!大気圏近くから放たれたその一撃は心ない天神達の大群の中央へ照射される!

メールの結界と水魔法は魔王子アーサーが使用していた。

だが全属性攻撃魔法無効の心ない天神には全くダメージはなく威力により海面へ叩き付けるのが精一杯であった。


「タツヤ!行ってぇー!!」


サラがゴンザレス太郎に大声で叫ぶ!

ゴンザレス太郎の事をタツヤと呼びゴンザレス太郎の居る上空に炎王球が放たれる!

心ない天神からの消滅の光を飛び上がって回避したゴンザレス太郎は飛んできた炎王球の前に結界を張り、それを足場に蹴りを入れ炎王球の爆発の推進力も加え天の裁きへと物凄い速度で突っ込む!


「スキル『プロアクションマジリプレイ』発動!」


ゴンザレス太郎が突っ込む瞬間天の裁きは消え心ない天神達が下へ落ちた空間へとゴンザレス太郎は突っ込む!

周囲は心ない天神で埋め尽くされてるその中を突き抜けたゴンザレス太郎の正面には結界を張り空中で待ち構えていたデニムが盾を構えて居るのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る