第48話 作戦会議

奥の会議室みたいな場所へ次々とCランク以上の冒険者達が入っていきギルド内は静けさを取り戻す。

マジメの3人もBランクの為に奥へ進み先程の見掛けない男と共に入っていった。

どうやらさっきのもCランク以上の冒険者の様だったがゴンザレス太郎は見たことが無かった。


暫くして会議室の方が騒がしくなり逃げるように何人かの冒険者が飛び出していった。

その光景に嫌な予感を感じた冒険者達が後を追うようにギルドを去る。

野生の勘と言うのか危険を察知して逃げたのであろう、こういう時に勘に頼るのはやはり冒険者の危機察知能力として大切なことなのであろう。


暫くして会議室のドアが開き覚悟を決めたような冒険者達が次々に出てきて隣の店にアイテムを求めに行った。

受付は一ヶ所を残して閉鎖され何やら物々しい雰囲気を漂わせている。

人が一通り出終わって少ししてマコトだけが出てきてゴンザレス太郎を探し見つけて近寄ってくる。


「ゴンザレス太郎とフーカ、大変なことになった協力を頼みたい来てくれ」


普段の態度からは想像も出来ない真面目なマコトの顔と態度に少し気圧されたが何か事情があるのかと思い大人しく付いていく。

そして、会議室に入ると…


「ん?お前らは?!」

「へっ?あっ!?ヤバイさん!」


そこに居たのは数名の冒険者でその中に学校の課外授業で教え役をしてくれたヤバイさんがいた!


「おいマコト!こいつらがお前の言う秘密兵器なのか?」

「はい、きっと我々の力になってくれると思います!」


その後、ギルドマスターと呼ばれる老人から現在ランクSSSクラスの魔物が一匹ここへ向かっていると聞いた。

はっきりいってSSSクラスの魔物は人間の手に負える相手ではなく解決法として、ここに居る精鋭で町の被害を最小限に押さえて目的を果たさせて帰って貰うか、秘宝『封印石』でその力を封印してマコトの持ってる『キメイラの羽』を使って住んでいたところに無理矢理戻すという荒業が提案されていた。


「それで僕達がその作戦にどう役立つと?」

「第3の選択として二人の未知の力を借りたい」


そう告げてきたのはギルドにマジメの3人と共に帰ってきたあの男であった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る