第8話 スキル初発動!

その日の夕飯はお母さんが注文しておいてくれた豪華なまさにディナーと言うに相応しい豪華な料理が並んだ。


「まぁなんだ、スキルは良く分からなかったが息子が6歳まで無事に成長してくれたって事を祝って頂こうじゃないか!」


お父さんのこういうポジティブなところは凄く好きでお母さんもその言葉に表情をぱぁっと明るくして豪華な夕飯を家族3人で頂いた。

そして、その夜、遂に、operation作戦を開始する!

ん?意味が被ってる?コーポレーション株式会社より良いだろ?


自室のベットに潜り込み小さく唱える


「スキル『プロアクションマジリプレイ』発動!」


再び心臓が大きく一回ドクンッと反応し目の前にウィンドウが現れる。

震える指先で画面を操作し『コードナンバーガチャ』の項目をタッチする。


『神力5000を消費してガチャを回します宜しいですか?Y/N』


勿論yesだ。

Yの部分をタッチしたら立体的な宝箱が出てきて手も触れてないのに自然に開く…

そして、中から一枚の紙が浮かび上がり折られていたらしい部分が勝手に開く!

そこに書かれていたのは…


『所持金MAX AA215475 42121254』


「…マジか?!」


夜中に布団の中で大声を出してしまい慌てて口を塞ぐ。


「ゴンザレス太郎?どうしたの?」


お母さんが声に驚いて部屋まで様子見に来てくれたよ、とりあえず夢でビックリしただけと伝えて再び布団の中に潜る。


(えっ?マジで?これってあれだよね?)


震える指先で操作して表示されているコードを入力していく…


(あっ間違えた、えっ?左ボタンで戻して削除しないと駄目なのか?不便だなぁ~)


操作性は最悪だがこれを入力したら大金持ちになれると言う希望がめんどくさがりやのゴンザレス太郎を動かす!


(よし、入力ミスは無し。コード実行!)


実行ボタンを押すとウィンドウが光りゴンザレス太郎の体の中に吸い込まれるように消えた。

何がどうなってるのか分からないゴンザレス太郎は確認してみようとベットから起き上がり、自分のお小遣いを入れている財布代わりの小さい袋を手にとって恐る恐る開いてみたら…


「銅貨が2枚…増えてないし…」


その袋を持ったままベットに戻り何がおかしいのか考えるが理由は分からず眠くなってきたのでゴンザレス太郎はそのまま布団に潜って眠りにつくのだった。








「んん…おしっこ…」


数時間後、トイレに行きたくなって目が覚めたゴンザレス太郎はベットから出て家にあるトイレに入る。

おしっこを済ませたゴンザレス太郎は一人で部屋まで戻り自分の体温がまだ残ってる布団に入る…


「チャリッ」

「ん?」


布団の中で体勢を変えたら何かが手に触れる。


(あぁそう言えば財布をベットまで持ってきていたな…)


だが、手に触れたその感触にゴンザレス太郎は違和感を覚える…


(なんだ?銅貨2枚にしては随分とパンパ…)


そこで眠る前の記憶が甦る!

そして…


「う…嘘だろ…」


真夜中の月明かりに照らされたベットの上、ゴンザレス太郎の手元には限界まで膨らんだ袋と、中から1枚取り出した白金貨が輝いていたのだった。




※単純にこの世界では銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で白金貨1枚で金貨1枚が10万円くらいとなります。

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