第4話 行為

寝室に入ると嗅ぎ慣れない臭いに包まれた。

その臭いを嗅ぐと共に意識がフワリと軽くなった気がしてピピノは悩んでいた事を考えなくなった。

そのまま薄暗い部屋の中に入ると声が聞こえた。


「ようこそおいで下さいました勇者ピピノ様、さぁどうぞこちらへ…」


王女マリアがベットの上で手招きをしてピピノを誘う。

その姿は薄い下着を一枚着けているだけで白い肌がピピノの本能を刺激した。

まだ14歳の少年であるピピノには性に関する知識はなかったが何をしたいかを本能によって理解させられた。


まるで砂漠で喉の乾きを限界まで我慢した人がオアシスに飛び込むようにピピノは王女マリアに襲い掛かったのだった。

きっとこの部屋に充満している臭いの元は性的興奮をもたらす麻薬のような物であったに違いない。





行為は翌日の夕方まで続けられた。

満足感とかそんなものを得られるレベルはとうに超え体が動かなくなったのでそのままピピノは眠りについたのだ。

王女マリアは一つになったままのピピノを抱き締めお腹の中に暖かい物を感じながらピピノが目覚めるまでそのままの姿勢でピピノの顔を起きるまで見つめ続けた。





何時間経ったか分からない、日はとっくの前に沈み時刻は深夜ピピノはダルい倦怠感を感じなからも王女マリアに抱き締められながらの状態に気が付いた。

そして、一睡もしていない王女マリアは語り始めた。

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