moniter02
13本の電燈について気づく者はあまりいない。その下に何が隠されているのかも。13という数字は13階段やキリスト教における13人目のユダ、というのがある。もちろんジェイソンで有名なのは13日の金曜日である。
彼は不運にも13本の電燈の下に何があるのかに興味を持ってしまった。そこにはある富豪が他人には絶対に見つけてほしくない貴重な遺跡が眠っていた。過去そこを調査しようとした区の使節団に対してはそこにあえて建造物を建てて妨害した。
建造物は全部をある角度から見ると女性に形成される、かのように見せかけて実際はバナナの皮である。そう説明したら区の使節団はなんとなく納得して去ってしまったのだった。
しかし男は毎日ここにきてはつま先で13箇所を蹴ってはその土をいじるのでいつその遺跡に気づいてしまうか不安でならなかった。
13箇所に立った男たちにはレシーバーを持たせ、ある言葉と電波が連動して男が13電波網の結界にぶら下げられ、ムササビのように吹っ飛ばされるという現象を起こした。
結局男は空を飛ぶ事を夢想した事があったので、それ以来そこには来なくなった。男の飛ぶ欲求を我々が知らず知らず察知して、欲求は満たされ、男にとってのその場所は役目を終えた。
男が去ると電燈は次々に点滅し、やがて青とオレンジの走馬灯のような色彩でちらつき、消えていった。
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