リアルタイム(彼女の気持ち?)その2

いつも5分前行動の僕

昨日の仕事の疲れか、早く起きたのに頭がちっとも働かない。

睡眠睡眠睡眠睡眠睡眠不足。 

直前であれやこれやバタツキ、

なんとか家をでる。

彼女に頼まれていた買い物をしに、24時間スーパーへ

ん?財布がない。

まぢか!

仕方がなくATMに駆け込む。

カードで買うこともできるか、個人的にあまりカードは好きじゃない。

現金派だ。

ういしん

「少し遅れます。」

「(o^-^o)」


浮かれる気持ち

高鳴る鼓動 

はやる気持ち

抜けてる自分

まぁいつもの事だ。


「早!」

「ドウゾ!」

出迎えは同居人

「彼女は?」

「寝てます。」

アリャリャはりきっているわけじゃないんか。

「ねむい?」

「ダイジョブ」

そしてチャオズを二人でつくり始める。

「手伝おうか?」

「あなた待ってマス。」

確かに入るすきがない。


なれた手つきで皮から作成。

あっという間に完成!

日本では焼が主流だが、本場は水餃子が主流らしい。

「ハウチー!」

「ン!」

シンプルながら本当に美味しい!

特に皮。もっちりとして、中具との相性も抜群!

「あなた温かいタベル。」

「しぇいしぇいにー」

確かに出来立ての方がより美味しい!

またニンニク醤油が良く合う。


美味しいけどたくさん作ってくれたので、さすがにお腹がいっぱい。彼女の国にはご馳走さまと言う類いの言葉がない。

とりあえずジェスチャーで語る。

ニッコリ。

みんなお腹いっぱいになったところで、同居人が

「ワタシねます。」

そう彼女たちは夜勤がある。

そろそろ帰って僕も寝る事にしよう。

「あなたも寝る?」

「アー。」

「じゃあ帰るね。」

「ナンで?」

「あなたカエリタイ?」

「いや…帰りたくない。あなたといたい。」

「ワタシネマス。あなたイルオッケー。」

「あなた私に居てほしい?」

苦笑い

半分本気で、半分いきおいで笑いながら、

「あなたと一緒に寝ます。オッケー?」

「ムリ」

即答かい!

「オッケー。あなたは寝ます。私はここで勉強します。」

と、とりあえずいつも持っているバイブルとノートをだす。どうせ家にいても、あまり勉強しないし良いきかいだ。

「オッケー。オヤスミナサイ。」

「おやすみ。」

まぁそりゃ無理だわな。こうして居てほしいと言われるだけでも幸せか。

とはいえ、勉強しながら30分もした頃眠気が…。そういえば僕も疲れがたまっていたのだ。

そのままテーブルに伏せて仮眠モード。

おやすみ燕ちゃん。


どれくらい寝ていただろうか?

気がつくとベットの上から彼女が覗いていた。

「ん?どうしたの?」

「アナタネムイ?」

「あー少し。」

「アナタネマスか?」

「あなたと一緒に?」

「…。」

しつこいか。

「ドウゾ…」

?!まじですか

「オッケー?」

うなずく

「ネルダケ」

「オッケー。」

まんまと彼女の寝床にもぐりこむ。

「ネマス。」

「おやすみ。」


何にもしないつもりだった。

ここまできて嫌われたくない。

当然眠れないが、そっと手を繋いでみる。

拒否されず。

彼女の寝顔を眺めながら、幸せを感じる。

別に体だけが目当てじゃない。

これは本心。

欲しいのは癒し。

しかし二人の距離は近い

寝返りをうつとふれるからだ

彼女から伝わる体温

穏やかな寝息

あどけない寝顔

あたたかいてのひら

癒しの先を求めたくなる。

我慢出来ず彼女の唇に自分の唇を重ねていた。


彼女はすぐに布団で口元を隠す。

しまった。

とりあえずそのまま横で寝る。

何事もなかったように…。

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