生命の冒涜者達
@Maybe01
発想
何とも言えない気分のアルニカは目の前で無意味な行動を繰り返す水飲み鳥を凝視していた。時刻はわからない。壁に掛けられた時計はもうとっくの昔に止まってしまっていたからだ。此処は廃墟。とは言え、昨日までは人が住んでいたらしい。時計が壊れたのは相当前の様だがキッチンに置かれたアップルパイが比較的新しい物だった事から察するに昨日、一昨日辺りまでは人が住んでいた様だ。直ぐ傍には学校がある様で、決して遠くは無い場所から聞こえたチャイムの音を聞きながらアルニカは水飲み鳥を見つめていた。今日もこうしている内に、世界は彼女一人を置いて先へ先へと行ってしまう。彼女がこうしている間にきっと世界では出会いや別れのドラマが展開され、愛や憎しみといった感情が生まれている事だろう。アルニカは今日も水飲み鳥を見て一日を終えた。
⇒reboot
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