2-7 エルフの彼女はとても健気な娘のようです
コロちゃんが一刺しで果てた横で、ミーニャちゃんが興奮したのかせがんでくる。
勿論俺もあれだけじゃ満足できません。
だが、治療は先にしてあげる。【アクアフロー】で回復と催淫を練りこみながら施術する。コロちゃんと違っておっぱいやアソコも直接最初からマッサージに組み込む。性感マッサージだ。余程気持ちいいのか前戯だけでミーニャちゃんは果てそうだ。
それにしても、獣人は魔力が少ないって知識があったが、魔力循環も苦手なようだ。
この魔力循環が得意な種族が、強い力が出せたり強化系のスキルが得意だったりするのだろうな。
腰回りを中心に魔素が停滞していたので散らしてあげた。
施術が終えるころには少しずつ混ぜ込んだ催淫効果が出ていて、ミーニャちゃんはもう待てない状態になっていた。
さて、猫ちゃんにはこうだ!
腰をトントンと叩いて刺激してやると自分から腰を持ち上げお尻をフリフリしてきた。やはり猫の習性が効くようだ。首筋に噛み付くことは流石にできないので優しく撫でてやりながら後ろから挿入した。
え~!? ミーニャちゃんも一刺しだった。
『ミャ~!』と鳴いて、エビゾリになって果ててしまったのだ。
1度出してスッキリしてる俺は今度はそれくらいじゃイケない。
横にいたコロちゃんに覆いかぶさって2回戦だ!
コロちゃんは嫌がるどころかしっぽがゆっくり振られて喜んでくれている。
わんちゃんは、しっぽで感情がバレバレになるので商人には向かないね。
今度はコロちゃんといろんな体位で楽しんだ。
獣人はどうやら、後背位が一番好きみたいだな。コロちゃんはおっぱいが大きいから俺もこの体位は視覚的に大変眼福だ。突くたびにゆっさゆっさして良い感じだ。
コロちゃんがキュッてなって果てたのに合わせて俺も絶頂を迎えた。
俺の2回分をたっぷり注ぎ込まれてるので、抜く前に【クリーン】を掛けてあげる。
膣内を綺麗にするのと避妊も兼ねている。なにせコロちゃんは排卵間近の発情犬なのだからね。
この世界にはコンドームなどはないが、ちゃんと避妊はできる。むしろ俺たちの世界より優れている。なにせ魔法があるのだ。俺がさっき行った【クリーン】も手段の一つだが、もっとちゃんとしたものもある。聖属性の魔法に【妊娠拒否】というそのまんまな魔法があるのだ。
最低ランクの娼館はコンドームがない世界なので、性病や感染症の危険が高いが、ここのような高級娼館は専属の魔術師が雇われているので、むしろ日本の高級ソープランドより安全だ。
さて、一刺しだった猫ちゃんも、満足させてあげるように可愛がってあげなきゃな。
3回戦突入だ!
2時間ほどの間に3回達した俺はもう大満足だ。
フィリア? うん、彼女のことはやはり大好きだ。だがここはそういう恋愛感情とは無縁の場所だ。流石に15歳のガキが高級娼館で女を買うのは異常だろうが、中身は45歳のおっさんだ。大目に見てほしい。
おそらくフィリアもナナもサリエもこのような場所は忌避するだろう。
貴族は貞操を大事にする。未婚の若い貴族の娘が盗賊等に襲われ処女を散らされたら、自ら自害するのだそうだ。生き恥晒すくらいなら死を選ぶよう幼少の頃よりそう教育されている。
二人を両サイドで腕枕し、ベッドでいちゃいちゃくつろいでいる。
「のどが渇いたな……さっきのジュース頼んでもらえるかな?」
「分かった。私たちの分もいい?」
「今更何遠慮してるんだよ。何でも好きなもの頼んでいいからね」
「「ありがとう」」
ミーニャちゃんはジュースを3つお盆に乗せて帰ってきた。
うん、旨い。運動後なので最高だ!
「リョウマ様凄いな~。私、正直お仕事って割り切ってるから滅多にイケないんだ~」
「そうなんだ?」
「うん、いつも感じてるフリをして早く終わらせようと頑張っているだけなの」
「私は初めてエッチで絶頂しました! エッチって本当は凄く気持ち良いものなんですね?」
「コロちゃんは今、発情期に入ってるだろ?」
「はい、気付いていたんですね?」
「俺も獣人並みに鼻が利くからね。コロちゃんからとってもいい匂いがしてたからすぐ分かったよ。発情中は性欲が3倍近くになるから特にこの期間中は気持ちがいいんだよ」
「はい、知っていますが、他の人とのは気持ち悪いだけで、全然気持ち良くないです」
「人は興奮して脳内に快楽物質を出して気持ちよくなれるんだけど、コロちゃんははじめっから嫌なもの、気持ち悪いものとして接していたから興奮できなかったんだよ。獣人は鼻が良いから、陰部が臭いと吐き気がするほどでしょ? そういう人たちが続いたら嫌になっちゃうだろうけど、俺が今日したみたいに先にお風呂に誘って、ごまかしながら上手く洗ってしまえば匂い対策にはなるでしょ。流石にこの部屋は高いだろうけど、お風呂付の部屋なら上手く先に誘うのもテクニックの一つだよ」
「うん、今度からそうしてみるけど、殆どの人は部屋に入るなり襲いかかってくるの。痛いし、気持ち悪いから、いつも泣いちゃうんだけど、そうしたらもっと興奮して痛くしてくるの」
「あの、リョウマ様? さっきの、オリジナル治療の魔法って言ってましたよね?」
「うん、気持ち良かっただろ? 体、軽くなってない?」
「スンゴク軽くなってる! 腰が少し痛かったんだけど、今は何ともないの!」
「それは良かった。俺のとっておきのオリジナルスキルだからね」
「オリジナルか~。その魔法、病気も治せるのかな?」
「治せるけど、俺は誰でもはしてあげないよ? この魔法の価値は凄いからね」
「あう、じゃあ頼めないか……」
耳も尻尾も項垂れてしまった。獣人は感情が顕著に出るんで分かりやすいが、俺にとってはある意味天敵かもしれない。何とかしてあげたくなるではないか。
「話だけなら聞いてあげてもイイかな?」
「え! ほんとう!? あの、私のことじゃないんだけどね、ここにいるエルフの人なんだけど、病気で死んじゃいそうなんだ」
「サーシャさんのお母さんのことお願いするの? でも、フォレストやハーレンの街の神父様でもダメだったのでしょ?」
「コロちゃんも知ってる人?」
「うん。ハーフエルフのサーシャさんのお母さん、病気なの」
二人の話を聞くと、どうやら俺が最初に入ってフロアで見た、一番美しいと思ったエルフの彼女はハーフエルフだったようだ。彼女はこの二人のように娼館に前借という借金で契約しているのではなく、個人的にここの娼館主の好意で仕事をさせてもらっているのだそうだ。
理由は病気のお母さんの治療費を稼ぐため。
普通は人の家庭事情など絶対話さないそうだが、俺に治療をお願いしたい為に彼女のことを少しだけ語ってくれた。
はぁ~まただ、ジュエルは妹の為に暗殺者に、そしてここのその娘は母親の為に娼婦に。めっちゃ重いんですけど……この二人にしろ、自分の借金ではなく家族の為なのだ。
「で、そのハーフエルフは、ここの主の好意で母親の為に客を取ってるの?」
「うん、ここの温泉は病気にも効くので、お金が溜まるまでの延命も兼ねているんだって。最初は大きな街で貴族専門で客を取っていたようだけど、もうお母さんがもちそうにないからってここに慌てて連れてきたって言ってた。でもここの温泉に入っても、病気自体は遅らせるのがやっとみたいで、みるからにやつれていて、間に合いそうにないの」
「ミーニャちゃんは、そのお母さんを俺に治してほしいの?」
「うん、リョウマ様が嫌じゃなかったら、治してあげてほしい。凄く優しくて可愛い人なんだ……」
うーん、正直今は凄く気分が良い。
ミーニャちゃんが自分の身内じゃなく、他人のことなのに親身に心配して俺にお願いしてきたのも好感度が高い。コロちゃんも心配してるところを見ると、そのハーフエルフの娘も良い子なのだろう。
ただ、その母親だけがどうも気に入らない。1度話だけでも聞いてやるか。
「まず話だけ聞いてあげるから、二人を連れておいで」
ミーニャちゃんは俺の気が変わらないうちにと思ったのか急いで部屋を出て行った。
連れてきたのはフロアにいたあの可愛いエルフちゃん1人だけだ。
近くで見るとドキドキするほど可愛い。
「あの、サーシャと申します。この娘が病気を治せる凄い回復師がお客で来ているからと、強引に連れてこられたのですが?」
「ミーニャちゃん、説明しないで連れてきちゃったんだね?」
「あう、ごめんなさい。リョウマ様の気が変わんないうちにと思って……」
「あはは、それを俺に言っちゃうの? 正直な娘だ」
「あの、私の母は、もうヒール程度じゃ残念ながら治らないのです。ミーニャの気持ちは凄く嬉しいのですけど。王都の神官長クラスでないと治せないのよ。神官長は予約で一杯で、割り込むのに1千万ジェニーの寄付が要るの。初診にも治療にもとても高額な寄付が要るのよ。二人とも気に掛けてくれてありがとうね」
今言ってることは俺にではなく、二人の気持ちが嬉しかったようで二人に向けての言葉のようだ。
「あ~、勝手に俺を見下してるようだが、俺は神官長より病気に関しては凄いと思うぞ。神官長は聖属性特化だろうが、俺は水と聖属性両方が使える上に、なにせオリジナル魔法だからな。ぶっちゃけ治せない病気はないだろうと思っている」
「エッ!? ウソでしょ?」
「まぁ、別に信じなくてもいい。俺は何も困らないしな」
エルフちゃんは俺をじ~と見つめていたがすぐに頭を下げてきた。
「ごめんなさい。あなたが若いので、せいぜい中級回復魔法が使える貴族様が、娼婦相手に自慢話でいい気になっているだけだと思っていました。治せるのであれば何でもいたします。母を治してくださいませんか?」
ダメもとでも、可能性は0じゃない。治る可能性があるなら、こうやって頭を下げてお願いしてくるあたり、なかなか頭は切れる娘だ。ちょっと意地悪だが試してみるか。
「君のお母さんは、神官長に見せなきゃ治らないくらい酷いのだろう? 君は俺に何の対価をくれるんだ?」
彼女は迷うことなく【亜空間倉庫】から革袋を取り出しテーブルに置いた。ジャラッと音がしたので中身はお金がぎっしり詰まっているのだろう。
「約1億ちょっとあります。ですが、成功報酬です。治らなければ1ジェニーも支払いません。もし回復魔法の上級程度の効果が得られたのなら10万ジェニーお支払いします。本当に母の病気が治ったのなら、お金とは別に、私があなた様がお亡くなりになるまで一生尽くして差し上げます」
「あはは! 俺が先に死ぬの前提なんだね。ハーフエルフでも500年は生きるんだっけ? 君、凄くいい! 気に入った! でもそんなにお母さんが大事なの?」
「はい、エルフは他種族の血を受け入れません。それを知っていて母さんは私を産んでくれたのです。当然一族から蔑まれ、里を追われたようです。苦労しながらでも不自由なく私を育ててくれました。苦労して病気になったのです。今度は私が母さんの面倒を見る番です」
ええ娘や~。おっちゃんうるっときちゃたよ。
とりあえず診てあげるとしよう。
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