ガーハン

朝の出勤準備でドタバタしている。


ADHDの人は、時間計算のヘタさが特徴の一つらしい。遅刻とかもそのへんの一端なのでしょう。


そんなわけで、今日も朝にドタバタ。


嫁「ドタバタして大丈夫?また忘れものすんじゃない?」


「いや、今日はカバンから何も出してないから大丈夫!」


動かしてないから動いてない。だから大丈夫。

ADHDの人の場合、動かしたことを忘れることが多々あるので、本当は大丈夫じゃない。


ただ、今は時間がないのでそんなことは横に置いて。

ばばばっとハンガーに吊った上着を羽織る。


「じゃあ行ってきます!」

「はい、行ってら……あっ」


嫁が変な声を上げたけれど、急いでるのでそのまま玄関ドアを閉める。ポケットにいれた鍵を取り出す。

「よし、鍵かけ……うおわぁ、なんで俺はハンガー持ってるんだ!」

なぜか左手にハンガー持ってる!だからだ、なんか片手がふさがってるなー、と思ってた!

「嫁、ごめん!ハンガー持ってた!」

「だよね、なんでハンガー持って出てくのか不思議だった」



――だからぁ。

急いだら、ただでさえ低い集中力がゼロに等しくなるでしょう。

そんなわけで、注意力散漫ゆえのハンガー所持。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る