第3話 被害者を
運動部の人たちが体育館を走って出ていく中、文化部や「まぁ余裕っしょ」と思っている人が後から歩いて体育館を出ていく。
「なぁ、純也。お前誰ヤる?」純也の親友の1人、啓太が肩を叩きそう言う。振り向き啓太を見る。
「うーん…別に誰でもいいかなー…あわよくば好きな人とか…」ニヤつきながら純也が言う。正直童貞を捨てるいいチャンスだと思っており、誰でもいいと言う感じもある。
「前から気になってたけどお前の好きな人って誰なの?」啓太が純也に並び歩く。運動部組はもういない。
「えぇ?秘密」
「教えてくれたっていいだろうーって!あ、もしかして2組のあの子?」啓太もニヤつき、そう言う。
「全然違うよ。まー…そのうち言うよ」純也がそう言うと、小走りをする。「あ、おい待て!」と啓太は純也を追った。
男子が解放される15分前に体育館を出た女子生徒たち。時計が9時を示した時女子生徒たちに緊張が走る。
「ねぇ、亜希子。男子から逃げ切れる自信ある?」校舎の廊下を歩く亜希子と、親友の歩。「あんまり自信ないかも…」と小声で言う亜希子。まだ男子生徒達は校舎内には来ていない。
「どこかいい隠れ場所があればいいけど…一緒に探す?」廊下を並んで歩いている2人。その時外から女子の悲鳴が聞こえる。近くの窓から外を覗く。女子生徒の1人が男子生徒2人に取り押さえられている。悲鳴をあげながら女子生徒の服は脱がされていく。1人は口に無理やり入れ、1人はもう入れている。
「ラッキー!こいつ処女じゃん!」男子生徒が大声で言う。女子生徒は涙を流しながら行為を無理矢理させられている。
「は、始まったばかりなのに…もう…」2人は2階からそれを見ていたが、限界になり見るのをやめる。そして2人は再び歩く。あれを見て自分がされると思うとゾッとする。
「気をつけよっか…いつ来るかわからないからね」歩が小声でそう言った。
2人はそんな話をしながら、隠れ場所を探しながら2人は校舎内を歩いて行く。
あの女子生徒以外にも2人の女子生徒が男子たちにヤられていた。
全校鬼ごっこ開始から、10分が経つ。
女子生徒、残り 297人。
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