いくま

わたし

わたしは、強がる。

わたしは、迷いがち。

わたしは、飽きっぽい。



『人と違う』って言われることが怖くて、『うん。そうだね。』って、わたしを隠す。

隠れた思いは、砂時計のようにサラサラと、流れ星のようにキラキラと、暗い暗い谷の底へ落ちていく。

その思いを両手で掬い上げて、これが好きなんだ。って、最近堂々と言えるようになった。


その思いは、嬉しそうに舞い上がる。わたしににっこりと笑って、灯篭のようにふわふわと。


いくつも浮かんでいるその思いたちに、わたしもにっこりと笑いかけ、ふわっと倒れた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いくま @kicho_ikuma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ