今考えた小話

配達員

第1話「狐退治」

 ある村で狐に化かされる事件が多発し、一人の男が狐退治に名乗り出た。


 猟銃を用意した男は山へ入ったが、狐を探しているうちに日が落ちてしまった。


 道に迷い、途方に暮れていると、脇道から男の女房が出てきて「こんなに暗くなるまで何をしているの?」と心配をかけてきた。


 男は狐が女房に化けて出てきたと思い、女房を猟銃で撃った。

 女房は山の斜面を転げ落ち、どこかに消えてしまった。


 やがて夜が明け、男はなんとか山から下りることが出来たが、家に帰ると女房の姿が見当たらない。




 村じゅうを探して回っているうちに、男は何故か、婚礼のときに晴れているのに雨が降り出したことを思い出した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る