第2話 冒険を始めよう1
ざわざわとした音を感じる。閉じた瞼の裏に沁みる光を感じる。風が肌を撫でる感覚を、今自分が確かに立っているという感覚を感じる!!
「…うわぁ……」
初めて見たVRの世界は、思っていた以上にリアルだった。目の前に広がる中世ヨーロッパのような街並み、辺りを動き回る人々。キョロキョロしているのは、同じプレイヤーだろうか、きっとそうに違いない!!
「これは…とても楽しみだねぇ!!」
私は、早速駆けだした…。
「どうしよう、迷った……」
はい、現場のアリアです。迷いました。いや、始まりの街がこんなに大きいなんて知らなかったよぅ。周りのプレイヤーに声を掛ける勇気も持てず…、さりとてNPCに声かけるのはもっと勇気いるし……。
いや、ニコニコ露天開いてるオバサンとか、いかにも人の良さそうな青年とか居るんだけどね!!
やっぱり、声かけれない…。
『初見探索地の探索率が、5%に達しました。【地図作製】のスキルが解放されます。』
おや、何やら便利そうなスキルを獲得したみたい!!
というか、装備とスキルの確認しとかないとだよね!!
装備
頭部 無し
胸部 初心者の革鎧 胸当て
腰部 初心者の革鎧
脚部 初心者の革鎧 レギンス
武装 初心者の旗槍
アクセサリー 無し
うん、文句なしの初心者装備だね!!
そして、やっぱりこの長物はただの槍じゃなくて旗でもあるのか。
確かに、穂先の所に白無地の長方形の布が付いてるけど。
というか…この旗槍、重いんだよね~。
若干、Atkが足りてない感じなのかな?
まぁ、その為の【Atk上昇】とってあるし、大丈夫だよね!!
さてさて、次はスキルの確認だよね。
skill
【槍術】
槍に関する技術を得られる。今は初心者。スキルレベルの上昇により、アクティブスキル獲得。
【棒術】
長物(槍、斧、大鎌等)に関する技術を得られる。今は初心者。スキルレベルの上昇により、アクティブスキル獲得。
【召喚術】
召喚獣を呼び出し、戦闘に参加させる事ができる。
【錬金術】
錬金術による生産に関する技術を得られる。今は初心者。スキルレベル上昇により、アクティブスキル獲得、生産品の品質向上。
【鑑定】
物品、モンスター、採取品の鑑定を行える。スキルレベル上昇により、開示情報量拡大。
【MP強化】
MPのステータスに関して、補正が係る。パッシブスキル。
【Atk上昇】
Atkのステータスに関して、補正が係る。攻撃力の上昇、所持可能重量の増加。パッシブスキル。
【End上昇】
Endのステータスに関して、補正が係る。物理攻撃耐性、魔法攻撃耐性の上昇。パッシブスキル。
【HP強化】
HPのステータスに関して、補正が係る。パッシブスキル。
【召喚獣強化】
召喚術で呼び出された召喚獣の能力を強化。パッシブスキル。
うん、若干怪しいスキルあるけど、気にしたら負けだよね、【鑑定】とか。
……ホントに大丈夫かなぁ………
さてさて、次からはいつの間にか追加されてたスキルを調べよう!!
【森の導き】
森人族、半森人族の固有スキル。森林フィールドで、自然回復量、採取品量、採取品品質が上昇。パッシブスキル。
【地図作製】
セーフティエリアの地形把握。セーフティエリア以外の未探索地を探索する場合、通った場所に限り、地形把握。
おお、固有スキルなだけあって中々の効果!!
そして、【地図作製】があれば街で迷うことは無いって訳なんだね!!
いや~、よかったよかった!!
これでやっと、冒険者ギルドにたどり着けるよ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます