@香港

若者を追いかける村上直樹と田中優


村上「Hey ! Waite !!」


田中「村上さん!」


村上「Stop !!」


田中「村上さん!!」


村上「なんだね!?」


田中「マスクとゴーグル取ってください!」


村上「・・なるほど!」


マスクとゴーグルを取り外す二人


村上「ダンヤッダン!(ちょっと待て!)」





村上「はー、はー、はー、、」


田中「、、さすがに怪しかったですよ、、」


村上「はー、はー、歳には敵わないね、、」


若者「,,發生咩事?(、、なんなんですか?)」


村上は名刺を取り出す


村上「,我地係企鵝調査隊 聴過末? 唔使講你一定係嗰個超異功能者喇?(、私たちはペンギン調査団だ 聞いたことあるだろ? 君は超能力者なんだろ?)」


若者「・・」


村上「,我地响You Tube睇到你(、君のユーチューブを見たんだ)」


若者「・・你地信唔信?(・・そうだと言ったら信じるんですか?)」


村上「暫時唔可以下判断(今はまだなんとも言えない)」


田中「もしよかったら僕たちに見せてくれませんか?って言ってください村上さん」


村上「比我地睇吓你嘅異功能(超能力を見せてくれ)」


田中「ユーチューブで見て、君の超能力を見に来たんですと言ってください村上さん」


村上「比我地睇吓你嘅異功能(超能力を見せてくれ)」


田中「村上さんちゃんと訳してます?」


村上「訳してるよ」


若者「・・咁…我地行過去無人嘅一邊(・・じゃあ人が見てないところで)」


村上「好(分かった)」


三人は人気ひとけのないところに


若者「・・咁…睇清楚喇(・・じゃあ見せますよ)」


田中「お願いしますって言ってください村上さん」


村上「你開始啦(やってくれ)」


若者「・・」


若者はかけていたゴーグルを浮かしてみせる


田中「おーー。」


村上「んーー。」


若者「・・」


村上「どう思う?」


田中「・・僕は信じます」


村上「タネはなさそうだね」


若者「・・更重嘅都輕而易擧(・・もっと重いものも動かせますよ)」


村上「示範嚟睇吓(やってくれ)」


若者は近くにあるレンガを取りに行く


戻ってきた若者はレンガを浮かしてみせる


田中「すごい。」


村上「點解直到而家都冇人知都你有異能?(なんで君は今まで超能力者だとバレなかったんだ?)」


若者「・・你地非常之精敏. 我响唔同嘅地方都顕示過我的功能,可惜一直都冇人相信. (・・あなたたちはかなり特殊です。僕は今までいろんなところで超能力を見せてきましたけど、誰一人信じませんでした。)」


村上「ふむ、偏見か」


田中「偏見、」


若者「地講我玩花招. 我聯繫過不同嘅會所. 一個冇名小生,佢地都睇我唔起. (必ず何か仕掛けがあるとかいろいろ言われました。いろんな協会に連絡を取っても全て無視されました。無名で地位のない人間は正しくても無視されるんです。)」


村上「我信你(信じるよ)」


若者「、、」


若者の目からは自然と涙が溢れる


若者「,,直到今日,都冇一個人認真咁去睇過,,(、、今まで誰もちゃんと、見てくれなくて、、)」


察した田中の目からも涙が溢れる


村上「唔好意思响你感懐的時候,想問問你係咪想将個隕石掉落嚟?(傷心のところ悪いのだが、君は隕石を落とそうと思っているかね?)」


若者「?,,完全冇咁想過,雖然好唔服気,但都唔會用嚟傷害人. 再講都冇咁的力量.(? 、、思ってないですよ。悔しい思いをしてきたけど、誰かを傷つけることに使ったことは一度もないです。そもそもそんな力ないです。)」


村上「んー、超能力者はいい人の傾向があるね」


田中「、、村上さんなんて?」


村上「隕石を落とす考えはないと」


田中「、コントロールできなくなったとか、そうゆうことはなかったんですか?」


村上「有冇試過失去控制呀?(コントロールできないとかそうゆうことは?)」


若者「冇. (ないです。)」


田中「、コントロールが難しいのは超能力者の共通のデメリットじゃないのかな」


村上「いや、彼は若い 力がそこまで大きくないのではないか?」


田中「んー、、例えば自分が知らないうちに家の中がめちゃくちゃになってたとかはないですか?」


村上「有冇突然屋企變得亂七八糟?(自分の知らない間に家の中がめちゃくちゃになったことは?)」


若者「冇. (ないです。)」


田中「・・あれぇ?違うのか」


村上「好唔好搵個地方座落 再詳細講一講? 不如就去你屋企啦好冇?(もう少し詳しく教えてほしい どこかのお店で話さないか? もしよければ君の家はどうかね?)」


若者「冇問題.(いいですよ。)」


村上「講起来,末問你叫咩名 你叫咩名呀?(そういえば、君の名前を聞いてなかった 名前はなんて言うのかな?)」


若者「紫傑. (シキです。)」


村上「哦,紫傑 好名(そうか、シキ いい名前だ)」

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