人類進化論
なぜ超能力者は今まで発見されなかったのか
団長「少し前に君は変革をもたらす人には同じ傾向があって、それを分析した研究結果を発表していたね。」
一樹「はい。」
団長「そしてその傾向は私たちのような昔の人には当てはまらないと。」
一樹「はい。昔というか、、」
団長「昔でいいよ。その方が話は早い。」
一樹「すみません。はい、私が調査した母集団は今の若い人たちです。昔の若い人は入っていませんから与件が変わってきてしまいます。ですので今の人で変革をもたらす性質があるとして、それと同じ性質を昔の人が持っていたとしてもその人は変革をもたらす人ということにはなりません。今と昔では概念も環境も違うので人間の脳にかかる負荷も変わってくるんです。そうなると当然インプットが同じでも、アウトプットされるもの、アウトプットまでのフローは異なってきます。」
団長「君は人間は進化していると言っていたね。」
一樹「そうです。」
団長「つまり今の人間は昔には存在し得ない。」
一樹「はい。私は未来の自分と会ってしまいましたが、、生物学的にはあり得ません。」
団長「それと同じで超能力者は昔はいなかったということにはならないかね?」
団長「昔はいなかったのだから発見されなかった。そもそもいないのだから物理的に発見のしようがない。」
一樹はあごに手を当て、視線を下げている
一樹「昔はいなかった・・」
団長「君の研究が思わぬところで役に立ったみたいだな。」
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