第7・?話26
沖縄4日目の夜中、西表島の昼間に現れた獣魔の出現場所を探す為、再び西表島に調査しに来た俺とヴィラ、それにストライクフライヤー形態のガイバーン。
西表島で三時間捜した頃、ガイバーンの提案を受入れ、西表島を離れ掛けて時、円柱状の光の放射を見付けた。
「ガイバーン!引き返そう!」
俺は光の放射を指差すと、ストライクフライヤー形態のガイバーンは、光が放射する所の上空まで戻った。
「降りよう!ヴィラ!」
「うん!行こう勇太!」
俺とヴィラは、光が放射する場所の近くへと降りた。
そこは道端の空地の様な場所だった。
やっぱりあの円陣だった。
何か転移して来る!
「ヴィラ!」
「解ってる!」
俺とヴィラは戦闘体勢で待ち構えた。
ガァァァァァァァァァァ!!
獣魔が転移して来た!
行きなり襲い掛かる獣魔。
「気の力を集約。居合い掌!」
俺はまたエルフ化しながら、襲い掛かる獣魔の鳩尾に手の平を当てた。
獣魔は吹っ飛び、ガードレールにぶつかり、倒れこんだ。だけど直ぐに立ち直り、向かって来た。
するとヴィラが
「ライトニングソード!」
と魔法の光の剣を装備して、獣魔に斬りかかる。
だけど獣魔も避けながら、ヴィラに爪で襲い掛かる。
「勇太!あたしに代わりな!」
とガラナに代わるなり
「光の聖霊よ。ライトニングアロー!」
魔法の光の矢を獣魔向かって放った。獣魔は避けると、ヴィラはその隙を突き、光の剣で連続ヒットに成功した。
そして獣魔が怯むと
「炎の聖霊よ。ファイヤーサイクロン!」
とガラナが炎の大蛇が獣魔に絡み付き、獣魔は身動きが利かない。
「今よデカブツ!」
「ムムム!パーティクル・デコン・ポジション!」
とストライクフライヤー形態のガイバーンが文句を言いたいのをこらえながら叫ぶと、獣魔は光と共に、無数の粒子に分解して消えて行った。
・・・・この円陣をこのままにして良いのか?何か良い手は・・・・
「どうしたのだ?勇太よ?」
と考え込む俺にガイバーンが話し掛けて来た。
俺は考えていた事を話すと
「円陣の上に岩でも置いて出て来れない様にしようじゃないか?」
とガラナが冗談半分に話し掛けて来ると、ガイバーンは大笑いして、円陣の上巨大な岩をマテリアルチェンジして置いてしまった。ヴィラも笑っていた。
そしてヴィラのいた洞窟内の円陣も埋める事になり
「さあ!帰ろう!」
と俺とヴィラはストライクフライヤー形態のガイバーンに飛び乗り、北条さんと紗理奈が寝てるホテルへと帰った。
まあ、後でガラナに文句を言ってたけどね。
ガイバーンの奴。
そしてホテルに戻る頃には、辺りは明るく成っていた。時計を見たら、5時を過ぎていた。
4日目の早朝
戻ってコッソリ部屋に入ると、紗理奈が仁王立ちして、待ち構えていた。
「二人共?今まで何やってたの?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ヒ~!!
「い!いやぁ~ちょっと夜遊びが過ぎちゃって~!」
と紗理奈に返すと
「ちょっと人の目を見ていいなさい!正かヴィラちゃんと・・・・ 。」
と怒ったかと思うと急に悲しそうになる紗理奈。
「ち!違うから!ほら!一応私達女の子同士だから!」
と弁解していると
「何~?何の騒ぎ~?」
と北条さんが目をこすりながら眠そうに、ダブルベッドから起きてきた。
すると紗理奈が北条さんに事情を話すと
「これはいいネタになるわね。」
と北条さん。
何のネタかな!
「長谷川さんにメールを送らないと!」
と北条さんが嬉しそう。
其だけは勘弁して!
「ちょっとハードだったけど楽しかったよ!」
とヴィラが嬉しそうに言った。
微妙に臭わせるいい方やめて!
その時
「直に謝って置くのだ。勇太よ。」
とブレスレットのガイバーンがボソっと言った。
更に
「ヒーローは辛いな!」
とブレスレットのガイバーン
「うるさいよ!」
とボソっと返した。
そして
「ごめんなさ~い!何でも言うこと効くから!」
と光の速度で土下座した!
少しの間の後
「そ、それじゃ何処か連れててよ・・・・」
とボソっと言う紗理奈。
「それじゃ私は」
と北条さんが言い掛けた時
「アンタには聞いてないから!」
と返すと
「酷いわね~。まあいいわ。」
とごねる北条さん。
アンタろくなこと言わないから!
「それじゃ丁度言いは、今日は美ら海水族館へ行くわよ。」
と北条さん。
そして今日の午後から美ら海水族館に行く事に成った。
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