第7・?話25
沖縄4 日目の夜中、昨日の西表島に獣魔が現れた場所辺りまで、ヴィラと共にストライクフライヤー形態のガイバーンに乗って、調査にやって来た。
そしてストライクフライヤー形態のガイバーンは、獣魔が現れた地点の付近の上空で、ホバリングしながら、スポットライトを地上に向かって点灯した。
「ヴィラ、降りたらハブとサソリに気を付けるんだぞ。」
とヴィラに注意を促し、地上に降りた。
そこは、スポットライトが照らす辺り以外は真っ暗だった。
ジャングルの真っ只中で足場も悪い。降りる時に樹の枝に何回か、引っ掛かった。それに、むわっとする暑さと湿気で気持ち悪い。
やっぱり明るい時間に来た方が良かったか。
「暗いね。」
とヴィラが怖がったかと思うと
「ライトニングソード!」
と魔法の光の剣を装備した。
「明る~い!ってその使い方間違えてるから!」
と程好く突っ込むと
「バカ遣ってないで行くわよ!」
とこの身体の持主のガラナに怒られた。
結局ライトを持ち出し、辺りを照らし始めた。
ん?何処からか、ホラー映画のBGMが流れて来たぞ。と思ったら、ガイバーンのブレスレットからだった。
「なに~?この怖い感じの音楽~?」
とヴィラが右腕にしがみ付いて来た!
え!?
とびっくりするも我に返り
「ガイバーン!バカ遣ってないで、お前も探せ!」
とブレスレットのガイバーンを叱ると
「ガハハハハ!夏と言えば肝だめしだな!」
と返して来たけど
「何で今やるかな!」
とガイバーンに怒った。
絶対ヴィラを怖がらせてるだろ!
すると
「ちょっとしたお茶目だぞ!だが善い思いをしたではないか!ガハハハハ!」
と返した。
その言葉で、は!、とすると、俺とヴィラは顔を向き合わせた。するとヴィラは顔を赤くして、恥ずかしそうにそそくさと、俺の腕を放した。
「ちょっと二人共!いー感じになってるじゃないわよ!と言うか、バカ遣ってるんじゃないわよ!このデカブツ!」
と、突然この身体の持主のガラナが念波でクレームを出して来たぞ!
「よいではないか!青春だな!ガハハハハ!と言うか私はガイバーンだ!」
とガラナに返すガイバーン。
なに遣ってるんだかこのAI・・・・
気を取り直し、再び調査を始めた。
足場が悪い。足元や辺りを照らしながら、円陣がないか捜索した。
そのうち獣魔と戦った跡がある、岩場のある場所まで来た。
この近辺に円陣があるかもしれない。
「上空から何か其らしい物は見えないか?」
とストライクフライヤー形態のガイバーンに、ブレスレットで通信をした。
「うむ!」
と赤外線カメラで辺りを捜索する、ストライクフライヤー形態のガイバーン。
「辺りは岩場が多い。円陣が描ける場所は無さそうだな!」
とガイバーンからの返事だった。
何処にあるんだ・・・・
しばらく俺とヴィラは地上の捜索を、そしてストライクフライヤー形態のガイバーンは空からの捜索を続けて、三時間を経過した頃。
「勇太よ!そろそろ切り上げよう!君らも少し寝た方がいい。明日再び捜索しよう!」
とガイバーンが切り出してきた。
俺は獣魔がまた何時現れるか解らないと、捜索を続行する事をガイバーンに提案した。それに対してガイバーンは、俺とヴィラの身体を心配して、切り上げるよう再度促す。
結局、継続しての調査を優先して、ホテルに戻る事にした。
俺とヴィラは、再びストライクフライヤー形態のガイバーンに飛び乗った。
そしてその帰る途中、西表島から離れようとした時、俺は島の外縁辺りから、光を放射するのを見逃さなかった。
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