第43話‐2

遂にこの時が来て仕舞った・・・・


「空渡君、其じゃ此を着て貰えるかしら?」


と北条さんが黒のバニースーツを取り出した。


「あら?約束を忘れたの?」


「く!殺せ!」


「空渡君?女騎士のコスプレの方がお好み?」


やぶ蛇だった~・・・・


「そんな訳あるかい!」


以前1年後の夏のイベントで、バニーガールのコスプレを北条さんにさせられた事を黙っていた事の罰として、1年前の世界の冬のイベントで、バニーガールのコスプレをする羽目に成って仕舞った。


そして一連のアルスナーダのモンスター出現を解決して、逃げ切ろうとしたけど、解決が成されないままその時が来て仕舞って・・・・


「勇太よ!たかがバニーガールのコスプレをするだけではないか?」


「あのな~、いくら今はダークエルフの女の子だからって、この服は恥ずかしいぞ!」


とゴネてると


「で、着るのかしら?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


なんか怖いぞ!


「はい・・・着させて頂きます・・・・」


そしてまた1年後の時の様に、指定の更衣室で着替えた。


はぁ~


「観念して着替えた様ね。」


と北条さんと紗理奈が現れた。


え!?


「なんで私が熊の着ぐるみなのよ~!」


と紗理奈がゴネてるぞ!

あれ?ギャグ担当?


北条さんはなんかアイヌっぽい巫女服を着てる!


「うむ!此れは”く〇みこ”か!中々コアな層を狙っているな!」


とブレスレットのガイバーンが感心していた。


「しかし!勇太がバニーガールで亜里査と紗理奈が其ではなぁ・・・・うむ!マテリアルチェンジ!バニーガール!」


すると光と共に紗理奈と北条さんの服が、粒子分解してバニースーツに再構築した。


「キャー!ガイバーンさん!何遣ってるんですか~!」


「ちょっとガイバーンさん。遣るなら一言、言って貰えるかしら?」


とクレームを出す紗理奈と、満更でも無さそうに冷静に言う北条さん


「うむ!此でよし!」


と満足気なブレスレットのガイバーン。


「”此でよし!”じゃ無~い!」


と俺は空かさず突っ込んだ!


「大体、お前は女の子のアンドロイドにマテリアルチェンジ出来るんだから、自分で着たら良いだろ?」


「うむ!すっかり忘れていたぞ!ガハハハハ!」


嘘臭い!


単純に北条さんと紗理奈に、バニーガールのコスプレをしたいだけだな!


だけど二人のバニーガール姿を見てると、1年後の世界で夏休み前にバニーガールカフェで、バイトをしたのを思い出す。大して時が経って無いのに、何故か懐かしい・・・・


「ちょっと空渡君?そんなにジロジロ見ないで貰えるかしら?」


と赤面しながら抗議する北条さん。仕舞った!うっかり見入っていた!


「そんなに凝視しないでよ~!」


と紗理奈も恥ずかしそうに言った。


「君達のその姿が美し過ぎるからさ。」


と苦し紛れに、1年後の時の様に気取って言うと


「空渡君の変態!」


と紗理奈に言われて仕舞った!


「と、兎に角外の指定の場所に行こう。」


と話を反らす様に言った。


俺達は外のコスプレ場所に出ると、1年後の時の様に、カメコに囲まれて仕舞った。


また下から撮って来る奴がいる~。

紗理奈はかなり赤面しながら立ってる。大丈夫かなぁ~。

北条さんの方を見ると、なんか普通にポーズをとってるぞ!


其れにしても1年後の夏に、獣魔が現れる場所だ。少し心配になる。

その時は二人を、そして皆を助ける為に戦おう。俺はそう決意を固めると、その場に立ち尽くした。


う!むむむむむ!厳しい!


何とかして~この人達~


と現実の周りにいる、写真を撮る人達に達戻るのであった・・・・


「ちょっと空渡!?シフォンさん!何を難しい顔をしているの?そろそろ行くわよ!中山さんも!」


と北条さんが話し掛けてきた。


「は~い!」


やっと解放去れるぅ~!


「キャー!ゴキブリ~!」


と突然紗理奈が抱き付いてきた!


「え!?」


パシャ!パシャパシャ!


また紗理奈と俺の!?いや、ガラナの胸と胸が当たって!、しかもバニーガールのコスプレをしたまま同士だから!?


此れはたまらない!


ふと見ると、おもちゃのゴキブリが落ちていた。


誰かのイタズラか~?

なんか写真も撮られてるし!


と、その時突然何処からか悲鳴が聞こえて来た!


「変身よ!空渡!?シフォンさん!」


と北条さんが言って来た!


「だけど!」


「大丈夫!コスプレしてるし、メイクしてあげてるから解らないわ!」


「うむ!そう言えば、美少女戦士もメイクアップして変身していたな!」


「流石だわガイバーンさん!」


また訳の解らない事で盛り上がってるぞ!この人達は!


「解ったわ!現れろ!ガイバーン!」


「了解!」


目の前に光と共に粒子が集り、バイク状態のガイバーンが構築、物質化して行った。


「マテリアルチェンジ!バルキリースター!」


と俺は叫んだ。


「了解!」


と応えるバイク状態のガイバーン。すると光と共にバニースーツが粒子分解して、バルキリースターのコスチュームに再構築した。


「あ!バニーガールの子がバルキリースターに変身したぞ!」


「早く安全な所に逃げて!」


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