第41話‐2クリスマスイブの夜

夜の井の頭通り


「この甲高いS社の独特の2サイクルのバイクの音は!?バルキリースターが来たぞー!」


アルスナーダのモンスターの居る場所に、急行する勇太。


「北条さ~ん!何で今回は服とバイクが赤に成ってるの~?」


俺はインカムで北条さんに通信した。


「其はクリスマスだからよ。」


こんな時に浮かれてて良いんかい!


「今回は何処に現れたんだ?」


インカムで北条さん聞いた。


「吉祥寺のコ〇スの前よ。」


近いな。


「直ぐ向かう!」


井の頭通りを鉄道の高架線を抜け、五日市街道との交差点を越え、更に右に右折して赤レンガの脇道に入るり現場に着くと、一匹のゴブリンが人を襲おうとしていた。だけど其所には杉裏巡査と大田巡査が、既に対時していた。俺は巡査達の近くまでバイクで行き、端にバイクを停め巡査達に走り寄った。


「ん!?君はバルキリースター!」


と振り向き様に杉裏巡査が話して来た!


「バルキリースターさん!また会えたったす!後で写真撮らせて下さいッス!」


大田巡査が熱く話し掛けて来たぞ!


「コラ!またお前は!」


と怒る杉裏巡査。


ゾワワワ・・・・


「け!結構です・・・・」


ブレない奴だなぁ・・・


「勇太よ!其処は小〇さんの様に冷たく”お断りします。”と言わなくては成らないぞ!ガハハハハ!」


とバイク状態のガイバーンが通信で話し掛けて来た。


「今は2016年だぞガイバーン。そのネタは不味いんじゃないか?」


「勇太よ!中々行ける様に成ったではないか!ガハハハハ!」


「あ!?いや、何故か自動的に口走って仕舞った様な気が・・・・」


「きっと勇太の魂の叫びなのだ!ガハハハハ!」


「ちょっとアンタ達!バカ言ってないで早くあのゴブリンを倒しなよ!」


とガラナが割って入って来た!


「あー!もう!あたしに代わりな!」


とガラナがイライラして、強引に代わられ


「ん!?バルキリースターが急に背が伸びてグラマーに成った様な?其に急に雰囲気が変わった気がするが。」


と杉裏巡査が言った。


「何かのネタをかましているみたいだけど、解らないのが何故か悔しいわ!所で空渡君!ゴブリンがもう一体現れたわよ!」


と何故か謎の嫉妬に駆られながら、突然インカムから北条さんが話して来た!


「其と、エリちゃんが行くって聞かなくて飛んで行っちゃったよぉ~!」


と紗理奈が慌てて、通信で割って入って話して来た!


「不味いぞ!勇太!」


「うん!事が起きない内に早く、連れ戻さないと!」


「其処の二人!ゴブリンから離れてな!」


ガラナが杉裏巡査と大田巡査に向かって叫んだ!


「火の聖霊よ。ファイヤーサイクロン!」


炎の竜がゴブリンに巻き付た!そしてゴブリンは動けない!


「光の聖霊よ。ライトニングアロー!」


光の矢がゴブリンを貫いき致命傷を与え、ゴブリンは倒れ込んだ。


「今だよ!デカブツ!」


「むむ!仕方あるまい!パーティクルデコンポジション!」


ゴブリンは光と共に無数の粒子に分解して消えて行った。


「北条さん!場所は?」


「パ〇コの前よ!」


直ぐ近くだ!


「急ぐよ!デカブツ!勇太!」


「バルキリースター待ちなさい!」


杉裏巡査の制止を振り切り、ガラナはバイク状態のガイバーンに飛び乗り、パ〇コ前まで急いだ!


パ〇コ前


「こぉ~のぉ~ゴブリン!」


エリチェンはゴブリンに対して上空から何度も繰り返し足爪攻撃をしていた。そして弱った所を


「仕留めたのだ!」


エリチェンは首に止めを刺した。


「もう大丈夫なのだ!心配ないのだ!」


「9月に現れたハーピーがゴブリンを退治してくれたみたいだ!」


避難した人達が言った。


「あ!バルキリースターが来てくれたぞ!」


パ〇コ前に到着すると、既にエリちゃんがゴブリンを倒していた。


「今日はクリスマス仕様?バイクとコスチュームが赤ね!」


はい、北条さんの意向です・・・・


「デカブツ!」


「解っている!パーティクルデコンポジション!」


ゴブリンは光と共に無数の粒子に分解して消えて行った。


「エリちゃん!後ろに乗りな!」


「解ったのだ!」


ん!?今エリちゃんの背後に大きな黒い影が見えた様な・・・


ガラナはエリちゃんをバイクの後ろに乗せて、俺達はその場を後にした。

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