第39話‐2ハロウィンへ中編

池袋西口公園のコスプレ会場に来ると、テニスコート10コート入りそうな広い場所だった。真中に噴水があり、ヌコヌコ動画と書いてあるステージもあった。


北条さんと紗理奈は更衣室でコスプレ衣装に着替え、俺と女の子ガイバーンはトイレでマテリアルチェンジでコスプレ仕様としていた。


「此処は女子トイレでに入るのが正解なんだろうなぁ~。」


一応今は女の子だからなぁ~

ダークエルフだけど。


「勇太よ!此処は女装しているで押し通し、男子トイレに入るぞ!」


「その手があったか!上手いぞ!ガイバーン!」


「私にも羞恥心と言う物があるからな!ガハハハハ!」


と女の子ガイバーンが答えたけど、相変わらず台詞がおっさんポイな~、声はカワイイ女の子なんだけど・・・


そして男子トイレに入ると皆、ギョッ!としてこっちを見た。


俺と女の子ガイバーンは空かさず個室で、マテリアルチェンジしてコスプレしたら!


「何だ!此れは~!」


大声を挙げた俺にビックリしたガイバーンは


「勇太よ!一旦外に出るぞ!」


と女の子ガイバーンに腕を捕まれ、引っ張られて外に出た!そして男子トイレから出ると、トイレの出入口にはあのナースにコスプレした北条さんと、猫耳メイドの紗理奈が待っていた!


「どう?私のデザインしたコスプレ衣装は?」


と北条さんが聞いて来た!


「何だよ!この衣装は!」


「ゲ〇ゲの鬼〇郎のコスプレを女の子用にアレンジした物よ。」


と冷静に答える北条さん。


「うむ!露出度も上がっているな!」


「バルキリースターのコスプレじゃなかったのかよ~!」


「亜里査にコッソリ頼まれてな!ガハハハハ!」


「カワイイでしょ?」


と嬉しそうな北条さん。

この二人はグルだったのか~!


ぐぬぬぬぬ!


「お前ら俺で遊ぶな!」


「でもカワイイ~。」


と紗理奈。


「紗理奈よ!そのコスプレの時は語尾は”にょ!”だぞ!」


と紗理奈に、謎の強要をする女の子ガイバーン・・・・


意味が解らないぞ!


「亜里査よ!黄色い丸い生き物が無いぞ!」


「ごめんなさいガイバーンさん!準備してなかったわ。」


「では私が出そうではないか!」


「出さなくていーよ!」


結局、鬼〇郎コスプレで練り歩かされて仕舞った・・・・


公園に戻ると沢山のコスプレイヤーが、色々なコスプレをして楽しんでいるみたいだ。


「あれ?バルキリースターのコスプレしてる女の子がいる。」


「あたし達バルキリースターも底々知られてるみたいだねぇ。」


とガラナが喜んでる。


「ん!?彼処に緑髪ツインテールのあのボーカロイドのコスプレの子がいるではないか!」


「ガイバーンさん!彼処にはビーストの友の主人公のコスプレをしている女の子が居ますよ!」


「うむ!素晴らしいではないか!」


また北条さんと女の子ガイバーンが、訳の解らない事で盛り上ってるぞ!


この人達は!


ハロウィンの時なら普通、ガラナもダークエルフのままでも大丈夫なんだけどなぁ。でも1年前の世界じゃダークエルフの姿を、晒す訳には行かない。偶にはそのままの姿で普通に居させてあげたいけど・・・・


「どうしたんだい?勇太?」


「い!?いや、何でも無いよ。」


不意にガラナが話し掛けて来た。


「勇太!あれを見ろ!」


女の子ガイバーンが突然叫んだ!見ると噴水の所に!


「!?あれはアルスナーダのトロルよ!」


とガラナ


グォォォォォォォォォォォォ!


辺りをトロルの叫びが響き渡る


「ヌコヌコ動画のアトラクションかしら?」


と北条さん呑気に言った。


「すご~い!でもなんか怖いにょ!」


「うむ!ナイスだ紗理奈よ!」


「アンタ達!バカ言ってないで行くよ!」


「え!?このまま鬼〇郎コスプレで!」


「隠れて変身する時間が無いわよ!」


ガラナに代り、トロルに向かって走って行った!だけどトロルは既に暴れ始めていた!

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