第8話(通常版)

「何か解らないまま来てしまった・・・・夏のイベントに、う~ん気が重い。」


「ほら!行くわよ!」


北条さんが何時に無く積極的だ。


あの獸魔の事件から1ヶ月以上経った。そろそろ警備も手薄になって来たし、調査を再開するか。


「まずは受付してから着替えよ。ベイフィールさん、あの服は持って来たでしょうね?」


何か今日の北条さんは気迫が違う。もうたじたじだ。


「はい、持って来ました。」


「中山さんも昨日渡したコスを持って来たわね?」


「うん。持って来た。でもこの服、う~!」


「今日は指定の場所でコスプレします。分かりましたね?」


「は~い。」


俺と紗理奈は脱力して返事した。

そして受付を済ませた。


「それじゃ着替えましょ。」


北条さんと紗理奈が更衣室に入った。ん?女子更衣室!?う!ヤバイどうしよう・・・・と

マゴマゴしていると北条さんが言った。


「何してるの?逃がさないわよ。ちゃ~んと責任取って貰うから。」


と、女子更衣室に強引に引っ張り込まれた。あっちこっちで女子が着替えてる。目のやり場に困る。すると北条さんが


「早く着替えなさい。」


と急かされた。そそくさと物陰に隠れて

コソコソガイバーンにバニースーツに服を変換して貰った。


「う~やっぱり恥ずかしい服だ。また尻に食い込んでる・・・・。」


「中山さんは?」


「この服ボディーラインが丸分かりなんですけどぉ。」


紗理奈が着替えて来た。赤いボディースーツ

みたいな服だ。ボディーラインがくっきりだ。ふと見ると、北条さんも着替え終わっていた。尖り帽子に青っぽい服にスティックを持っている。魔法少女?


「紗理奈の服は何の服?」


「それはロボットアニメのプラグスーツよ。それで私のはカードゲームの少女のマジシャンのコスプレよ。言わなかったけど私、コスプレが趣味なのよ。」


「コスプレ?」


「そう、好きなアニメやゲームのキャラクターのコスチュームを着て楽しむのがコスプレよ。まあベイフィールさんにコスプレの服を見つかってバレちゃたけど。それじゃ指定の場所に行きましょう。」


俺達は屋内の指定の場所に行った。


「何か撮影され巻くって要るんですけど。」


「カメラ小僧ね。いつもの事。」


「今度は下から撮影されてるんですけど。」


う~限界だぁ。

その時突然悲鳴が聞こえて来た。そして多くの人が逃げて来た。


「何が起きてるの?」


と北条さんの問に答えた。


「解らない。北条さんと紗理奈は安全な所に逃げて。」


「ベイフィールさんはまた行くのね?」


と北条さんが言った。


「うん。」


「また無理しないでね。」


と紗理奈が心配してくれた。


「分かった。」


俺は人が逃げて来る方へ走って行った。すると建物の前の広場に出た。

グワーーーーーーーーーー!!

獸魔だ!!人が襲われている!一刻も早く変身しなきゃ!俺は物陰に隠れた。


「現れろ!ガイバーン!」


「了解!」


ガイバーンは光りと共に無数の粒子が集まって、上空で構築して物質化していった。


「マテリアルチェンジ!ダークエルフ!」


「了解!擬装解除、コスチューム変換!」


目と耳の擬装が解かれ、コスチュームがバニースーツからガラナのビキニアーマーの様なコスチュームに変換した。


「ベイフィールさん!貴方は!」


しまった!見られた。


「何で来たんだ!」


「貴方がまた無茶しないか心配になって。」


「ここは危ない!逃げるんだ!」


その時獸魔が攻撃して来た。北条さんを庇いながら攻撃を払い除けた。


「仕方ない、私の陰に隠れて。」


「ええ。」


襲われている人達「あ!井の頭公園のダークエルフが助けに来てくれた!」


「早く逃げて!今度こそ倒す!」


「今回は手を出さないよ。」


ガラナが言った。


「誰?」


と北条さんが聞いてきた。


「話しは後だ。」


「やっぱりそうだったのか。この前の不甲斐ない姿を見かねて手を出してしまったのか。」


「勇太よ、自分を信じて戦え!」


「そうだなガイバーン、こんなんじゃエルティナに怒られる。」


俺は気力を振り絞り獸魔を迎え打った。


「うぉー!気の力を集約!」


俺は気の力を使って速度を上げて、獸魔との間合いを詰めて一気に方を付け様と思った。

しかし後に北条さんが居る。獸魔は張り手攻撃をして来た。俺は払い除けた。今度攻撃して来た時に最大の攻撃をしてやる。俺は更に気を集約した。


「ベイフィールさんの肌が褐色から白くなっていく。あ、髮が銀髪から金髪に変わって金の瞳に黒目が青の瞳に白目に、まるでエルフ・・・。」


「その姿に成のは久しぶりだな勇太。」


「ああ。今度こそ決めてやる!」


獸魔が攻撃して来た。今だ!


「居合い掌!」


獸魔は後に吹き飛んで動けなくなった。


「今だガイバーン!」


「了解!粒子分解!」


獸魔は粒子となって消えていった。俺は力を使い過ぎてその場に経たりこんだ。


「ベイフィールさん大丈夫?」


と北条さんが心配した目で俺を見詰めた。


「大丈夫、力を使い過ぎただけだよ。」


「この間の井の頭公園の時も私達を守る為に?」


「うん。」


「ありがとう。」


北条は泣いてしがみ付いて来た。









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