第5話

午前中の中休みに北条さんが居る時に話さない用、ガラナに言い含めたから後はトラブルの心配はないな。


やっぱり部活と言えば吹奏楽部で青春を燃やすか、マッタリお茶しながら軽音楽部で楽しむか、宇宙人、未來人、異世界人以外に興味がないと言いつつ訳の分からない活動をするのがお約束なんだが。んー・・・何か違うぞ。そう思う中、北条さんが話し始めた。


「ようこそ、オカ研へ。私が部長の北条亜里査、部員の中山さん。」


「え!?たった二人?」


「違うわよ、貴方も入れて三人よ。今後の活動なんだけど、ツイッターの件から井の頭公園での活動を強化します。」


「さっきツイッターを見たら怪獣を見たとかUFOを見たとか書き込みがあったよ。」


「近寄るのは危険難じゃない。取り敢えずはネット上で調べてみた方がいいんじゃないかな。」


と、俺は彼女らの事を考えて提案してみた。


「そうね、まずはツイッターの呟きから検証して見ましょう。」


俺は部室に有ったパソコンで調べてみた。と思ったらこれどうするんだ?俺がまごまごしていると


「あら貴方、パソコン使った事無いのかしら?」


「うん。」


北条さんが教えてくれた。これ手を使うのかぁ。面倒くさなぁ。俺は慣れない手つきで調べた。この画像は

ボヤけているけど俺と獣魔だな。するとスマホで調べていた紗理奈がコソコソ話した。


「この画像は勇太と獣魔じゃない?」


「うん、そうだね、益々のダークエルフの姿じゃ外に出歩けないよ。逆に獣魔と戦う時はダークエルフの姿じゃないと、普段生活出来ないね。」


俺もコソコソ言った。


「コソコソ道下の?」


近くでスマホで調べていた北条さんに、不信に思われた様だ。


「いえこの制服がキツくて、脱いじゃお!」


ガバッ

俺は制服を脱ぎ捨てて、下着姿になった。


「あ!ちょっと勇!?じゃなかったベイフィールさん制服脱ぎ捨てて!」


「ごめん、この制服キツくて。」


「ちゃんと片付けクリーニング出して返しなさいよ。」


「は~い。」


俺は北条さん達に怒られ素直に謝った。ガイバーンにコソっと自分の体に合った制服作成を頼んだ。


「ところでこの画像の怪物らしき者やダークエルフのコスプレの子が、戦っているように見えるねと紗理奈と話してたんだ。」


自分で自分の話しをするのもおかしいな。


「怪物ですって?ちょっと見せて。」


北条は俺の前のパソコンの画面を見た。


「暗いし画像がボヤけて良く分からないけど、黒っぽい犬?のように見えるわね。矢張り現場に行って調べないといけないようね。」


「この時は夜だし危ないから止めた方が良いよ。」


と紗理奈が言った。


「なら明るい時間に行きましょう。」


「調査に時間が掛かりそうだから、明日の土曜日の朝からにしよう。」


と紗理奈が言った。暗くならない内に終らす配慮だろう。こうして俺達は明日の土曜日の朝から、井の頭公園で調査をする事になった。その帰り道。


「北条さんに正体がバレないといいけど。」


「うん、其より明るい時間とはいえ、獣魔が表れ無ければいいな。」


「あーやっと話せるわ。」


「あ!ガラナさん。」


「なんだいねぇ、あの子は」


「北条さんも霊感が強いけど私よりは弱いみたい。」


「霊感の強い人の近くでガラナは話さない方がいいみたいだね。」


「勇太の制服姿を見て、お父さんは良い娘に育って感激したぞ。」


またガイバーンがアホな事を言った。


「誰がお父さんだよ!其より制服の方は?」


「うむ、スカートは短くして措いたぞ。」


「いやそんな事頼んでないから。」


「短くした方が可愛ぞ。」


「いや可愛くなる事目指してないから。」


「詰まらんなぁ。」


「詰まれよ。」


紗理奈が突然深刻そうな表情で言い始めた。


「勇太はこれからどうするの?」


「明日の調査で異世界と繋がってるワームホールを探し出して、元凶になっている何かを片付けて、紗理奈のいるこの時代を守るんだ。」


「見つけたらやっぱり・・・・。」


「ごめん・・・・。」


しばらく時間が止まった様に流れ、俺は切りだした。


「な~に大丈夫、また来れるよ。多分その時ワームホールの原因が解るだろうから。」


「うん分かった。」


明日は井の頭公園の調査だ。








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