人の「言葉」を両掌の中に閉じ込め運ぶ、という力を持った少女の話。絵本のような、寓話のような話です。心があたたかくなるお話でした。
優しく笑うおにいさん。そんな語り部さんの顔が、浮かんできます。顔が見えないのは、手紙だけではなく、ネットを介したやり取りの殆どが顔が見えないと思います。そう思って読むと、耳が痛いおはなしです。寝る前に、お母さんが聞かせてくれた、そんな懐かしいおはなしでした(●´ω`●)
整った文体から漂う、少し不思議な、でもどこか懐かしい雰囲気。コンパクトにしっかりとまとめられた物語に作者の技術の高さが感じられる。こんないいものにも出会えるんだなぁ。
手の中に言葉を包んで運べる少女。まだ始まったばかりですが、素敵な物語の予感を感じます。途中で手を開いてしまったら、こぼれてしまうというのも、儚い感じが今後の展開を期待してしまいます。この綺麗な淡い雰囲気の物語がどのように異世界ファンタジーになっていくのか、続きが楽しみです。2017.1.21 追記綺麗で穏やかな優しい雰囲気のお話なのにハラハラもしました。完結されたのが残念です。他の子達のお話も是非とも読んでみたいです。