「被虐の恋文」

煩先生

 

剥いた林檎を

齧りもせずに

君はベッドで

完成している


弱音の絵具は

小壜に溜めて

僕が忌む神を

聖い色で視る


欠けた硝子を

想いもせずに

僕はカルマで

復讐している


名残の臓腑は

月下に秘めて

君が蒔く熱を

永い雨で知る

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「被虐の恋文」 煩先生 @wazurai

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