誰かと僕

誰もが綺麗な方を見るなら

僕は汚い方を見つめる

誰もが自由を求めるなら

僕は自分を戒める

誰もが楽しいのなら

僕は悲しい

独りとはそういうモノです




誰もが命を尊いと言うのなら

僕はゴミのように

命を投げ出すでしょう

誰もが人を大切にと言うのなら

僕は人を蔑むでしょう

誰もが心を愛しく思うなら

僕は心を見放すでしょう

立ち尽くすとはそういう事です




誰もが未来を信じているのなら

僕は過去に悩むでしょう

誰もが光に包まれているなら

僕は夜に泣くでしょう

誰もが温もりを感じているなら

僕は何も感じない体で

世界を睨むでしょう

失望とはそういうモノです




綺麗なフウの

風が吹く

人はそんなに綺麗じゃない

争いも破壊も

無くなる事はない




人はそういう生き物なのです

いつまで秩序があるフウに

いつまで道徳があるフウに

装うのでしょうか

囲いなんて取り払って

好きなように

行動してしまえばいいのに




乱暴な事は

僕等の周りに溢れている

それを覆せる

絶対的何かが

いまだに

見つからない僕等は

心底な否定を

する事はできない

どんな物事に対しても

絶対に




誰もが普通の生活を送るなら

僕は異常な形を纏うでしょう

誰もが当たり前と言うならば

僕は

それは変だと叫ぶでしょう

誰もが認める事は大抵が

慣れであり

面倒な事であり

変わらない事だったりする

僕は面白く無いと思うだろう

仕方ない

地獄絵図みたいに








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