まさかの涙
小中と本は好きでも図書室には言ったことがなかった。あ、でも、説明の時だけ行ったな。はじめての図書室、自分の方に引く扉を引くと見たこともない光景が広がっていた。いくつもの本棚大量の本。
ここは……まさしく……
天国!!
「なにが天国だ、この学校は公立の癖にやたら金があるんだよ。噂には校長が株やってるとか…。」
後ろを振り向くとそこには痴漢されていた先輩がいた。
「あ!痴漢されていた先輩!」
「それを言うな。」
「頭叩かないでくださいよ!」
叩かれた頭を撫でながら先輩を睨んだ。
「にしても、お前、どっかで見たことあるかとお前ば痴漢狩りの1年かw」
痴漢狩り?なんじゃそりゃ?
「痴漢狩りってのは入学して早々電車で痴漢にあった生徒を救った君のことだよ。まさか、光永がなー驚いたよw」
「笑ってんじゃねぇよ!、クソ教師!」
入口の扉のすぐ横にある司書室から出て来た先生がニヤニヤしながら出てきた。
「クソ教師だぁ?ひーなー?貸出禁止にしてやろうかー?」
「すいませんでした。」
先輩は冷や汗をかきながら謝っていた。
「それは、いいとして、痴漢狩りの君が図書室なんて意外だね」
「痴漢狩りって呼び方やめてください。」
「そっか、ごめんね?そうだ、光永」
「なにー?」
先生が冷や汗を拭いている先輩にある紙を渡した瞬間先輩は驚いた顔をしていた。
「マジか!愛先生復活!!まじ嬉しい!ヤバい!」
「愛先生って?誰なんですか?」
先生から聞くには先輩がネットのある大好きな小説を投稿している中学生作家らしい。
「へー、どんなお話なんですか?」
「もうな!最高なんだよ!主人公の弟がオオカミに食い殺されてそのオオカミを恨んで主人公が旅するんだよ、でも、その_____
」
ん?その話どこかで……まさか……
「その小説の作品名って…まさか…」
「あ?「ケダモノ鎖」だけど?」
…まじかぁあああああああああああああああああああああああああああ
黒歴史だよ!やばいよ…あの作品の読者さんを痴漢から救ってしかも学校の先輩!?なんという最悪な状況…死んだ…
アハハ…アハハ
涙出るわ……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます