勇者、辞めます ～次の職場は魔王城～

Character：《勇者》レオ・デモンハート

　年齢：3002歳（外見は18歳前後）

　種族：ヒト型生体兵器

　出身：東京都・生命科学研究所

　身長：170cm

　体重：57kg

　好きなもの：世界の危機

　嫌いなもの：世界の危機

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　赤い瞳と黒い髪が特徴的な若者。

　正体はおよそ3000年前、西暦2060年に作られた生体兵器。

『侵略者から人類を守る事』を至上命令として植え付けられた、

　12体の“デモン・ハート・シリーズ”の一角、DH-05-Leo[レオ]。

　12体のDHシリーズは一体ずつ開発コンセプトが異なる。

　DH-05のコンセプトは『超成長』。交戦した相手の戦闘スタイルを解析し、分析し、再現し、自分のものとするコピー能力。

　戦えば戦うほど際限なく強くなっていく、悪夢じみた生体兵器。

　リリースから3000年経過した今ではあらゆる戦闘経験が蓄積されており、ほぼ無敵に近い。

　本来、DHシリーズに感情は存在しない。『成長』をコンセプトとしたレオだけが、ある種のバグのような形で人間らしい感情を獲得してしまった。

　食事も睡眠も全く必要としないはずなのだが、今のレオは『人間らしさ』に引っ張られるように普通に眠り、普通に食事を摂る。

　それ以外にも自我が芽生えた事による様々なバグが発生しており、もはや3000年前とは完全に別の存在と化している。

　仕事に関する知識が豊富なのは、勇者が必要とされない時は正体を隠し普通の人間として生きているため。

　錬金術師、王国騎士、聖職者、果ては行商人から酒場の店員。戦闘経験と同じように、こちらもありとあらゆる職場経験とプロの技が蓄積されている。