どうでもいいことよくないこと

@masutsuri

第1話:美味しい料理の美味しさはどこから来るの?

去年ずっと考えていたこと。

それは......

美味しい料理の美味しさはどこから来るの?ということ。

たとえば豚カツ。たとえばお刺身。好きな人も多いだろうこの2つの料理。

私の場合、豚カツにはレモンを絞ってウスターソースを掛けてから食す。

お刺身はわさびを少し乗っけて醤油に付けてから食す。

もし豚カツにレモンとソースがなかったら、残るは肉と衣と塩コショウ味。美味しさはまず半減するだろう。エビフライやカキフライ、他のフライ物もやっぱりケチャップが欲しいなあ、とかタルタルソースを掛けたい、など似たようなことになる。

ではお刺身だったら?

お刺身にわさび醤油がなかったら……

これは悲劇である。

魚の生の切り身だけなんて食べられたものではない。塩かレモン、醤油、それを補うなにかが欲しくなる。

私は食通ではないので詳しいことはわからないが、調味料がなければ単体で成立しない良い例がお刺身だと思うのである。もし双方を別々に食べるとしたら、魚の身よりもわさび醤油の方が好きなんじゃないかと思うほどである。これを呼んでくれている読者もわさび醤油を舐めてみれば、頭のなかに瞬時にお刺身のイメージが出てくるはずである。

で、料理の美味しさは何から来るかと考えたときに、それは主体と客体(調味料)の華麗なる融合だと思うのである。下手をすると客体(調味料)の方が味覚の中でも重要な位置を占めているかもしれない。味が足りない、などと感じて料理に調味料をドボドボと掛けて食べる人は特にそういう傾向があるのでは?

現に私はそういう傾向の人なので最近反省している。


読者の方は次に美味しい料理を食べたときに、自分が何を美味しいって感じてるんだろう、って一度注意を払ってみたらどうだろうか。前より深い美味しさに気づける気がするし、調味料も掛けすぎなくて済む、と思う。お試しあれ。


「第二話の予告」次はスパイスについて、あの辛い唐辛子について気づいたことを書きます。


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