ひつじのうた

来ノ宮 志貴

第1話 はじまりは。


しばり付けられて そこに立つ。


「女の子だから」

「お姉ちゃんだから」と。


くくられて その道を歩く。


「女の子だから」

「いい子だから」と。



大人の都合の良い「いい子」は

どんどん この首をめて。


息苦しくて 笑えない。


押し付けられた責任に 雁字搦がんじがらめにされて。

見えないモノに 拘束されて。


それでも 自分・・だけはくすまいと、

跳ね除けて 突っぱねて 疲れて。


けれど 想いはあふれて。


この想いをどこへやろうか。


幼い私は 自然とペンを握った。




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