第17話 絶望物語<召使い編>※閲覧注意



「ごめんなさいごめんなさい!」


「うるさい! 土下座して謝れ! あぁ?!」



わたしは土下座した。

すると、土下座した頭を上から足で踏みつけられた。



「何嫌そうな顔でやってるの? そんなに嫌ならやらなくていいよ?」


食器を普通に洗っているだけなのに。



「お母さんね、好きな人ができたの」


わたしの担任の先生が好きだと言う、離婚前の母親。

わたしは授業よりもその日の先生についてメモし、家に帰ってはそのことを話さなければならない。

苦痛だった。



他にも頭の上からジュースをかけられたり、物がよく飛んでくる、幼い日の記憶。。



この頃のことは絶対に忘れられない。


わたしはたしかにこの家の主(母)の召使いだった。

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