第6話 絶望物語のはじまり
川で溺れて流されたことがある。
叫んでもあぶくになるばかりで誰も来てくれない。助けは来ない。
岸辺でバーベキューの準備をしているお父さんもお母さんも気付いてくれない。
なんとか落ち着いて自力で岸に辿り着いた。
その時から絶望物語は始まっていたのだと思う。
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