第18話 モグラ4
俺たちは、モグラ洞窟のモグラたちの避難所にやってきた。
「ミカ子!?」
ミカ子がモグラたちをかばって、キノコたちに、全身に毒キノコを植えられていた。なんとも気持ち悪い光景だった。
「キノキノ。」
「も、モグラたちは、守り抜いたぞ・・・バタ。」
「キノキノ。」
ミカ子は、俺たちが来たのを確認して、力尽きて倒れてしまった。
「まずい!? ミカ子を放置しちゃうと、堕ちちゃう!?」
「それは困まります!?」
天使たちが慌てている。ミカ子がどうなるというのだろう?
「ラファ子は、モグラたちの手当てを。」
「は~い。」
「私と忘れ物で、キノコを処分するぞ!」
「やっと出番だ! よし! 暴れるぞ!」
「正義の使いさま!」
「はい。」
「ミカ子から、キノコを取り除いてください!」
「え? ・・・ ええ!?」
「いくぞ!」
「おお!」
各自、ガブ子の指示通り作戦行動を行う。
「ゲフー!? む、無理です! 触りたくない!」
デビちゃんは、キノコまみれのミカ子を見て、引いていた。ミカ子の体は、キノコの変な臭いが漂っていた。
「元気になあれ! キャハ!」
ラファ子は、光の魔法陣を描き、呪文を唱える。モグラたちの傷は治っていく。キノコに毒されていたステータス異常も回復していく。
「いでよ! 光のダストボックス!」
「キノキノ!?」
ガブ子は、光の魔法陣を描き、呪文を唱える。キノコたちは光のゴミ箱に吸い込まれて消えて行った。
「いでよ! 炎! キノコを焼き尽くせ!」
俺は、正義の使いさまが使えると言っていたので、炎を呼び出してみた。炎は、記憶喪失の俺が見ても驚くくらい、強力な炎で火柱のようだった。その場にいたキノコは全て除去された。
「さぁ、これで後は、ミカコのキノコだけだ。」
その場にいる者が、キノコまみれで倒れているミカ子と正義の使いさまを心配そうに見ている。
(デビちゃんに、どうしろという!?)
神々から小悪魔に試練が与えられる。果たしてデビちゃんは、正義の使いとして、この難局を乗り切ることができるのだろうか!?
つづく。
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