私の愛という幸せなおとぎ話
奏音宮
エピローグ
愛なんていらないと思ってた
愛なんて存在しないと思ってた
愛なんて嘘でしかないと思ってた
どこかのお姫様が王子様と作るそんなおとぎ話だって。
だけど、どこかで夢見てた
林檎のお姫様みたいに、棺の中で待っていたらキスで起こしてくれるような王子様
ガラスの靴を持って真っ暗な世界から見つけだしてくれた王子様
いばらをかき分けて眠りからさましてくれる王子様
長い髪のお姫様みたいに目が見えなくなっても探しにきてくれた王子様
そんな、そんな素敵なハッピーエンドを夢見てた。
一人ぼっちのお姫様を王子様が迎えにきて、そして二人で幸せになって、愛し合って。
そして、やっとわかった。
見つけたの。たった一つの愛を。
私だけの王子様を
この愛は、この幸せは、悪いことをしなければなんでも、どんなことでも
許されるでしょう?
私を幸せにしてくれるんでしょう?
許してくれるでしょう神様?
だって
愛なんだから。
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