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目次
小さな願い事
赤が吸い込んだ意味
黒がうつむいている価値
家畜が汚く管理されて
その毛並みが可哀想で
居なくなるまでに
幸せになってと
願わずには
いられなかった
時間が五月蝿くて
煩わしさだけが増えた
得手 不得手を
ジャンル分けしながら
可能性を消していった
それは前に進みながら
それ以外の自分を消す事
君はどの自分を消すだろう
低く見積もったモノは
まわりも低くなるらしい
仲間が仲間を作って
膨れ上がるのは欲望か
希望なのか
区別がつかないから
差別した
朝に罵られながら
夜に迎え入れられて
コウモリの為に
働いた
赤いマッチが
黒くなっても
また使えれば良いのに
小さな子が言った
だからライターが
できたんだよ
あるんだよ
そう言った大人達
小さな子は思った
同じ事をしているけれど
形が違うじゃないか
小さな願い事は
そうやって
置き去りにされて
忘れられていく
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