第266話「真説~砕けるものの最中で~」

 世界が煮え尽している。

 紅蓮に染め上がっていく。

 大気層の全てが弾け飛んだ地表。


 流動し、人の形を保とうとする何かが腕を伸ばして掴もうとしている。


 何を?


 世界の中心に響くのは怨嗟にも成り切れぬ残渣とすら言えぬ声。


 そう、朽ちていった者達の自らを崩しながらも猛る情念。


 人が想像する地獄が真に夢のように実現したなら、過去でならば、鬼と閻魔様が支配していただろう其処は……しかし、現代の真に信ずるべきものを見失った世相においては無機質な都市が崩壊していく、何処までも果てなく焼き滅ぼされる、灼熱地獄よりも高温だろう赤黒いマントルそのものだ。


 巨大な人型が駄々っ子のように都市を叩けば、ボロボロと崩れ落ちていく岩盤。


 その合間を抜ける黒影はまるで炎を消す黒い炎。

 いや、炎とも見える影か。


 しかし、その蒼い瞳だけが鮮やかな色彩を宿して、煌くものを宿して、人型の赤黒い怨念の塊を腕で薙ぎ払い、その小ささに反比例するかのように大地毎切り裂き、砕けた顔面を着地で抉り抜き、グズグズに溶かして消し去っていく。


 今、その地点を高空から見たならば、星が限界を迎えていると悟るだろう。


 中心地点から奔る巨大な罅割れが、大奈落が、世界という球体を砕かんと呪いの全てを溢れ出させ、その黒影に向けて無限にも思える大陸単位の腕を伸ばしているのだ。


 地球規模物体VS個人。

 馬鹿馬鹿しい程の格差を前にしかし何ら躊躇も無く。

 その総量のみで完全決着が付くだろう戦いの中で黒影は一人。

 ただ、一人。

 自身が見つめる呪いの根幹へと突き進む。

 マントルの更に下。

 核は血の色を宿してドス黒く。

 グリンと回転したかと思えば、カパリと亀裂を入れて開き。


 その中にある生物的にも見える乱杭歯と中心にある瞳の前に何かを集めていく。


 照準先は原始一粒にすら思えるだろうたった一点。

 彼の影。

 それがもしも人の感情であったとするなら、何と巨大な呪いであろうか。


 そう、誰かを呪うだけの為に人はこれ程までに偉大で悍ましい何かを集積し得るのか。


 そも、世界すら滅ぼす悪意の総体がたった一人に向けられている時点で結末など分かり切った話……そう思わない者は無いだろう。


 影がご苦労な事だと勤勉な怨念達に関心している傍から、ソレが撃ち放たれる。


 星の一点から放たれた力が全ての地表を、体積した歴史を、大陸を崩し融かして、それでも平然とただ黒影はいつまでも続く呪いの本流の中心で拳を握る。


 その手の中に集積されていくものは何か。

 彼以外は知らない。

 その世界にいる十億と四千万人程の亡霊は知らない。

 未知とは力。

 未知とは恐怖。

 そして、未知とは何ものをも超越する動機そのものだ。

 呪いが畏れていてはお話にならない。

 いや、だからこそ、彼らは人であるとまだ言えたのか。


 あらゆる惑星の環境下において混じり物の無い元素というのは殆ど生まれ難いものである。


 黒影の手に集積されていくのはそんな純度100%という理論上でしか有り得ない現代科学では未だ到達しない、とあるクソ重い元素だ。


 概念ならば、実現も出来よう机上の空論など枚挙に暇はないが、それが実現出来たならば、それだけで世界は、人が見つめる世界の形は変わり得る。


 ああ、それは遥か未来、世界の終末の先にある力。


「コレがこの純度で存在する時、どういう性質を秘めてるのか。まだ、誰も知らない。ちょっと確かめてみよう。オレも一回は撃たれたんだ。艦隊付近の微粒子からデータ採取してただけだから、役立つとは思ってなかったんだが……あっちはどうやら作る工程が無駄に多くて混じりものが多かったらしい。まぁ、遠慮するな……一回受けて見ろよ、な?」


 グシャリとソレが掌の上で握り潰され―――否、爆縮された。


 本来、ソレを為す為にはローテクならば、使を使うのが道理なのだが、道理というのはこの世界において何ら意味を持たない。


 ただ、その方がカッコイイから、という理由で掌に握り潰されたソレは限界を超えて光を溢れさせ、その衝撃波に刹那……星の内殻が瞬時に蒸発。


 蕩け切った外郭もまた溢れ出す光の本流によって遥か世界の彼方へ、永久の内宇宙の先へと流されていく。


 そう、それはイメージでしかないだろう。


 だが、確かに怨念すらも吹き飛ばす未知の力を得た想像力そのものだ。


 そうして―――不意に少年はパチリと目を開けた。


「だ、だだだ、大丈夫ですか!?」

「え、ああ、別に」

「別にって!? あの、さっきまでの事、覚えてます?!」

「え? あ~~時差ボケになってたような?」

「いや、日本にずっといましたよ!?」


「あはは……こっちの話だ。ええと、適当に日本国内で悪の大幹部初お披露目しようとしてたんだよな。それで喜び勇んで国内最大手の拠点跡で集まって先兵倒しまくりな上にかなり人間殺して力を蓄える系な真っ黒連中と戦ってた、ような?」


「あ、あの……日本国内でも最大の団体の会長職の方と殴り合いしていたと思ったのですけど!?」


「あ、ぁ~~!! 思い出した。物理法則無視しまくりの人間か怪しい感じのジジイがあっちにいて、SF兵器類でぶっ殺しても死ななそうな力だったから、遠慮なくガンマ線照射機とか重粒子線照射機とか使ってたっけ?」


 よく見たら、山の稜線の全て、端から端まで炎に包まれており、某県の県境は山火事の真っ最中。


 ついでにあちこちに大きな爆弾デイジーカッターか隕石でも落ちたのかという丸い更地が無数出来ていた。


「いや? でも確か防がれたんだよ。当たっても復元レベルで再生されてさ。だから、仕方なく接近戦でマーカー付けて魔術のリソース無限方式で空間転移させまくり。相手の五体を賽の目状に分子レベルで兆単位分割したような記憶が……が?」


「あの!? 自分で聞いてて吐き気がするくらい何言われてるのかさっぱりなのですけど!?」


「まぁ、もう終わった事だから」


「というか!? そんな事していたのですか!!? 下っ端の人達と中堅所の人達はこっちで気絶させて片付けましたけど、アイトお爺ちゃんの方がまだ掛かるって、一番危ないところに救援へ駆け付けたら、一回凄い爆発があって、到達したらこのありさまで……」


 周囲を見て見たら、山の中腹がまるで球体にでも刳り貫かれたかのように綺麗な真球状になっていた。


「どうやらあのジジイ、人間の霊魂喰らいまくりな生物だったっぽいぞ」


「だったっぽいって、どういう?」


「いや、最後に何か精神世界? それっぽいところに引きずり込まれて、惑星破壊しながら削り合いしてたんだが、何億人レベルの犠牲者が見えた」


「は!? え?! あの!?」


 物凄く困った顔になった悪の女幹部1が困惑を通り越して何を言われてるのか分からないという様子で固まる。


「いやぁ、どうやって蒐集したのか本当のところは知らないが、戦争とかの度に死んだ連中の魂っぽいものでも食らってたんじゃないか? 後、めっちゃ長生きな生き物みたいだった。一番古い記憶が何か紀元前で1万年以上前くらいだったか。人類にとっての懸案が一つ消えたな恐らく。良かった良かった」


「………あの……その……」

「何だ?」

「………黄泉の国って知ってます?」


「ああ、伊弉諾イザナギとか伊弉冉イザナミとかが逝ったところだろ?」


 こっちの首を傾げた顔に何を思ったのか。


 カクッと千音の首が前に下がった。


「……はい。何でもありません。今、日本の魔術史のハイライトがサラッと流されたような気もしますけど、無かった事にしましょう……」


「何か申し訳ないが、本筋には何ら関係無いと思うからそうしておいてくれ」


 抱えられて起き上がる。


 すると、自分の肌がいつもの戦闘モードの黒いのから普通な代物へ戻っているのが確認出来た。


 衣装はそのまま綺麗なものなのだが。


「……ん?」

「な、何か身体に異変でも?!」

「いや、オカシな話なんだが、今のオレの肌、黒くないよな?」

「はい」

「黒くないんだが、別に光学的に変更してるわけじゃないんだよ」

「どういう事ですか?」


「物理強度が強化したもののままなのに肌が普通の細胞で構成されてる。いや、違うな。この細胞で出来ているのにも関わらず強度が前よりも上がって普通に見えてる? 試験用サーキットを塗布……解析……物理強度……は? 何だコレ?」


 思わず腕を頭部から引き離す。


「ど、どうしましたか!?」


「……何か、肌色なんだが……オレの肌、肌じゃないような感じ?」


「肌じゃない?」


「肌が見えてるのに検査用の可視光が戻ってこない。ついでにオレ自身は衝撃とか感じてるのに衝撃も内部に通ってない。物理強度というより、物理法則が準拠してない? どうなってるのかさっぱりなんだが、適当な魔術とかオレの肌に通るか試してみてくれるか?」


「は、はい。分かりました」


 青空の下。


 そっと千音の手がこちらの掌の上に翳され―――千音が思わずビクッと反射的にこちらから飛び退いた。


「ど、どうした?」


「あ、その……エニシさん……非常に言い難いのですけど、エニシさんの内面に魔術的なものが吸い込まれてるみたいです」


「吸い込まれる?」


「ちょっと、見てみますね………ッ……ッッ?!!?……ッッッ!!!!?」


 何やら吐き気が込み上げて来たらしく口元が抑えられた。


「ど、どうしたんだ?」


「それはこっちの台詞ですよ!? だ、大丈夫なのですか!? というか、どうしてその状態でケロッとしていられ……うぅ、エニシさん。あなたの方がよっぽどに魔術師染みてます」


「そ、そんなにオレの状態ヤバいのか?」


「……非常に申し上げ難いのですけど、これからはオレが地獄だって名乗って下さい。本当にどうしてこんな事に……」


 何やら途方に暮れる程の状態らしい。

 千音が頭を抱えた。


「何か漫画にありがちな設定とか付け加えられなきゃいけない症状になってると……予想外だな……」


「とにかく、エニシさんの今の状態は我々の業界でも非常識です。出来れば、この一件が全部終わってもこの世界に留まっていてくれる事を祈ります……さすがに浄土へ行ける魂ばかりではないので」


「?」


「いえ、気にしないで下さい……殆ど愚痴ですから。それにしても……ちょっとお訪ねしても?」


「何だ?」

「その……に関して、なのですが」

「胃……ああ、何かオカシな事になってるって言いたいのか?」


「は、はい。今のエニシさんの状態は恐らく胃が原因です。というか、神器的なものとすら言えないような、コレは……一体?」


「ちょっと、をオレの精神に影響とかあんまり出ない部分に仕込んで食中りとかで死なないように強化の実験してる最中なんだ。でも、聞いてたより能力が格段に上がったとか、食える量や消化出来るものの種類が増えたとかいう事も無くて……この身体になった時からスペック一緒なんだよ。物理的に強化されてるのか怪しく思ってたから、もう少し観察しようって結果になってたんだが……」


「あぁ、ぁぁぁ………」


 何やら物凄いショックを受けた様子で千音が声にならない声で脱力する。


「な、何かマズイ事でもあったか?」


 思わず訊ねてしまった。


「邪神とか。もう何と言ったらいいか。うぅ……恐らく、エニシさんの求めるような意味での強化を行う代物ではないのでしょう。その胃に張り付いているものの力は……」


「そうなのか?」


「別のところが強化というか、次元が違うというか。とにかく、こうなってしまった以上……これからは胃に優しいものをね」


「いや、言われなくても金属元素とか好きじゃないしな。必要無けりゃ食べたりはしないけれども……」


「後、日本食をお勧めします」

「いや、言われなくても喰うけど」

「それと―――」

「まだあるのか」


「魔術をエニシさんが使うとオカシクなる可能性があるので、今後出来れば控えて下さい。主に私の胃がシクシクしない為にも……お願いします」


「何か大変な事になるみたいだし、別に構わないぞ。緊急時に使うかどうかって話だからな」


「後この事は魔術使う人には秘密にしておいて下さい。泰山の一番偉い人とかに成りたくなければ」


「まぁ、そっちに詳しいアンタの忠告だ。言われた通りにしよう。生憎と一人省庁と魔王と神様を兼業してて、これ以上偉くなるのは遠慮したい」


「………この話はこれでお終いにしましょう」


 物凄くやつれた感の強いニッコリ笑顔。


 『何も聞いていませんよ?』と暗に示された。


 話題を変えよう、というところで通信が入って来る。


『こちらベリヤーエフ。雑魚の掃討は終わった。黒い連中の方は証拠の画像映像被害者の死体付きでアンプルを注入して放置。これでいいのだな?』


「ああ、ソレ注入したら連中一般人だからな。後は警察に任せておけ。こっちもトップは片付いた。人間じゃなかったみたいだし、これで組織は壊滅だな。一番大きいのが倒れた後は下の制御が効かないって話もあるが、それも直に国家へ挿げ変わる。オレ達の初仕事はこれで終了だ。ウチのおじーちゃんの方は?」


『吾輩の方も今終わったところだ。ふむ……やはり遺跡の力なだけある。黒いのは半死人もいるが、頭の中身に細工するだけでいいのかね?』


「証拠が無い奴もいるからな。ただ、証拠が無くて罪に問われなくても、オレが一日くらい掛けて編んだプログラムがアンプルで脳裏にブチ込まれるから、何ら問題ない」


『そう言えば、中身を聞いていなかったが、どういうものなのかね?』


「魔術系統の連中の頭をちょっと解析したら、脳器質の分子構造に一定パターンがあったから、それを全部初期化して組み直す神経細胞の初期化と再構成する細胞片の混合液……って言っても、ベリヤーエフ以外にIPS初期化薬とか体細胞モザイク制御剤って話して分かるか?」


『いいや、吾輩は文系だからな!!』


「あ、はい。とにかく、だ。そういう薬が再構築する遺伝構造に人間の良心を司る脳細胞の部位を新規生成する。再構築後は新しいシナプスやグリア細胞が分裂して一定数を維持。その上で無理やり脳を健全に保つ細工もちょっとしてる」


『ふむ。良い人間に生まれ変わるという解釈でいいのかね?』


「いいや、記憶は同じだし、人格も同じだ。そもそも海馬辺りに細工はしたが、記憶の強化と忘却機能の低下が主目的だ」


『物事を忘れられなくなる、という事かね?』


「ああ、そうだ。ついでにサイコパスなんかに共通の脳の特性、一部の脳機能が弱いとか、感情の抑制や倫理を司る部位の細胞の働きが貧弱とか、そういう部分を全部補ってくれる優れものだ。要はどんな外道もって事だ」


『……中々にエグイ事を考える』


 老人が肩を竦める気配がした。


「どうなるかの答えはあいつらの人生で出してもらおう。ま、己の強化された良心と記憶に苦しみながら、過去を延々と反芻しつつ生き続けるってだけだ。それこそどんな奴だろうが毎日泣いて暮らさなきゃならない。だが、精神は荒廃しない。心理的にどれだけ擦り減ろうが、脳機能は決して精神を疲弊させない。犯罪なんて犯し様も無いくらいに毎日健全懺悔日和なんて矯正方法としては最高じゃないか? 我ながら甘過ぎて涙が出るな」


『おお、怖い怖い。吾輩だったら、一日と待たずに自殺ものだろう』


「残念。死ぬなんて解決方法もあいつらには。あいつらに出来るのは人助けをして、、記憶を忘れていられる時間を得るか。何もせず懺悔し続けて生きるかの二択だ」


 横でドン引きな千音が口元を手で押さえて、青褪めた様子でプルプルしていた。


「人間、分かり合えない奴、変われない奴は五万といる。オレがその筆頭だ。ただ、他人にどういう迷惑を掛けるかって違いしかない……だから、オレだったらと考えて一番イヤな作りにしておいた」


『どうでもいい。それよりも早く帰らねば、昼時の料理番組を見逃してしまう。一足先に行っているぞ』


 森林地帯の一角でピンク色の巨体が浮かび上がったかと思うと大気に吊られて都心の方角へ透明となりつつ、ジェット機みたいに飛んでいく。


『おお!! そう言えば、吾輩も見たい国営放送の歴史番組がそろそろ始まってしまう!? 早めに帰らねば!!』


 黒い外套を着込んだ巨大な影も大気へ融けるようにして浮かび上がりながら消えていった。


「……さっさと帰るか。昼飯買いに途中でコンビニへ寄ってこう。近頃の品揃えってホントっ、レパートリー増えてて喰うものに困らないよな」


(この人達に未来を任せて大丈夫なのでしょうか。本当に……)


「どうかしたか?」

「いえ、再就職先間違ったかなって」


「生憎とウチはブラックとは縁遠いぞ? 福利厚生は一生遊んで暮らせるくらいを予定してるし、実働時間は生死が掛かる代わりに短くて、ついでに頭が半分くらい吹き飛んでも人格込みで復元させられるから安心して働いて欲しい」


「……ぜ、絶対、お世話になりませんからね!?」


 顔の引き攣った千音が逃げ出すように上空へと消えていく。


「……気にするな。そんな事になる可能性はオレくらいなもんだ」


 チラリと視線を上空へと向ける。

 こちらを見下ろす500km以上先の静止衛星軌道上の監視衛星に指を弾く。


 今まで周囲一帯をジャミングしていた神剣の効果が失せると同時にレンズ越しの相手を見つめた。


 途端、ソレは瞬間的に灼熱し、全てが一塊のデブリとなって重力に曳かれ、流れ星となって墜ちていく。


「さて、次だ」


 首都圏へ戻るべく空に上がれば、遠方から消防車とパトカーの群れが急行してくる様子がよく見えた。


 あちらの侵入を阻む結界がようやく首魁の消滅で消え失せたのだろう


 地獄のような世界に大気層の水分を凝集させ、雨を降らせ始めれば、山岳を嘗め尽くす炎は黒い煙となって何もかもを覆い隠していった。

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