第101話「首都陥落」

 世に大きさを求める習いがあるのは男の文化だろうか。


 何事も遥か類人猿であった頃から、身体の大きさ、持てる物の大きさ、使える武器の大きさ、それらが比べられてきたに違いない。


 まぁ、競い合う基準の中で大きさというのは中々に超えられない壁だ。


 それに挑戦するというのが男らしい。

 という気風が現代にも残留はしているだろう。


 小型化ダウンサイジングな理念が如何に幅を利かせていようと、大型機械に引かれるのは男の子にはよくある話。


 ロボなら乗り込む大型と子供心に思うのはそういうアニメが量産される国の良い時代に生まれたからというだけではあるまい。


 昔の人も言っている。

 大きい事は良い事だ、と。


 何が言いたいのかと言えば、それは巨大であるという事だ。


「………」


 黄昏時の夕暮れが全てを闇に連れ去り。


 鱗雲が紅から夜の色に溶け始めても、確かに世界へ影を落とすに十分な……威容だった。


 屹立している。

 肉の塔が自重に押し潰される事もなく。


 その日本のシンボルタワーにも似たナットヘス・ツリーを覆い尽くしている。


 巨大な脈動する血管。

 赤黒い網目模様が塔の表面の肉壁を覆っている。


 10m以上の幅がありそうな二本の太い瘤状に膨れ上がったソレは大動脈や大静脈だろうか。


 地表にある神殿は埋もれており、四方へ伸びた肉の紐が地を這ってゆっくりと拡大していた。


 通りには共和国の軍服姿の死体が数十体。


 それ以外の一般市民と思われる洋服や着物姿の血の染みが数百体。


 少なくとも、周辺の建造物屋上から映されたと思しき映像の中には映っていた。


 それを見た事がある。

 もっと、小規模だったが、それがあるのはまだいいだろう。

 しかし、それだけではない。

 空にはそれ以外のものが浮いている。


 飛行船だ。


 巨大な……それも明らかに高射砲の類が届かないような高高度に数十では効かない雲の如く寄せ集まったソレらが見える。


 映像の中では目一杯にズームしているらしいのだが、撮影者の手が震えていた為、僅かにその群影はブレていた。


『何だ……何か、落ちて……?』


 一匹の魚にも見えて群れたソレら空の黒い雲から何かが急激に地表へと接近……要は落ちてきた。


 ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!


 そんな、本当にそんな音を立てて、周囲の建造物の一つ。

 大通りに面した一角が爆砕され。


 その破片で薙ぎ払われた硝子やアスファルト、建材が同じような瓦礫と粉塵へ変えられていく。


 そんな灰色の煙の中から動くものが一つ。

 明らかにおかしな光景がその場に現れる。


 煙が急激に引いて、普通では在り得ないような素早さで落ちてきた何かの方へ収束し始めたのだ。


 途中で粉塵はその動きを止めたものの。


 粉塵の中から分離した何かが落ちてきたモノと共に見易くなった光景の中へと現れる。


『な、何だ??! あの棘々しく蠢くものは?!! 何なんだ!!?』


 映像の撮影者の前に現れたのは波打つ黒。

 それも20mはありそうな表面が流体状になった黒い球体だった。


 その周囲には満遍なく瓦礫や瓦礫に混じっていたと思われる粉塵が吸着されている。


 ゆっくりと前方へと回りながら前進したソレは大通りまで出ると。

 急激に周囲の建物から瓦礫を引き寄せながら巨大化し。


 最後には小山となって肉の塔と化したナットヘス・ツリーの周囲を囲んだ。


 少なくとも撮影者が映した限り、同じものが各方角から8体。

 正八角形でも描くかのように各地点を自身の瓦礫の図体で埋め。

 塔周辺を封鎖したようだった。


 蠢きながら肉の領域を地面に拡大していた紐が何か見えない壁にでもぶつかったように小山の手前30m程の地点で進めず折り重なって積み上がっていく。


 怪獣が大決戦でもしているかのように見えたのは自分だけか。


 そもそも怪獣という単語が通じるかどうかも分からないが、一つだけは確かだ。


 肉の塔も飛行船の群れから落ちてきたソレも遺跡の力に違いなった。


『何か悪い夢でも見ているのか。オレは……』


 ようやくズームを解いた撮影者がこれ以上は情報を持ち帰れなくなると悟ったか。


 動悸に僅か息を切らせながら走り出した。

 その間も映像は回りっ放しだ。

 途中、何があっても良いようにとそうしたのか。

 それとも緊張から忘れたのか。


 定かでは無いが、建造物から走って降り切り、少し大きな通りに出た所で再び映像が僅かブレながらも新たな異変を捕らえた。


「―――ッ」


 今度のソレはもう男の思考を完全に漂白したか。

 もう声は息を呑む音のみ。

 降下してくる。

 また、何かが降って来る。

 そう、あの鱗雲のような船団から。

 しかし、確実に最初のものとは何もかもが違った。


 落下傘。


 それも40mはあるだろう巨大な代物が何かを吊り下げていた。


 だが、見えない。

 映像が悪いというのではない。

 また、落下傘の色に紛れているのでもない。

 完全に見えないのだ。

 だが、そのズームされた落下傘は絶対にその何かと連結されていた。


 一部、糸が引き込まれた部位が不意に消失しているのだから、そうとしか考えられない。


 空挺降下。


 その上、正体不明で目視不能で超重量。


「………」


 もしかしたら、アレかもしれないと考えられたのは見ていたからだ。


 主上の扉を守っていたソレは見えなかった。


 そう、音も無く大きな閂を引き抜き立て掛けた誰かは確実に人間サイズではないだろう。


 もし、そうならば、ソレは確実に遺跡の力を得た超人で常識的な人体の構造とは違うか。


 あるいは細胞そのものからして特別かのどちらかとなる。


『ああ?! 傘が?!』


 映像の中。

 終に落下傘とその何かが分離したらしく。


 不意に風を孕んで膨らんでいた布が萎んで落ちていく。


 上空、15m程の所だろうか。


 すぐにガンガンガンガンと周囲で大きな金属音が連鎖した。


 一部は建物の上に降りたらしく。

 建造物の二階がグシャリと潰れている様子も見える。


 その超重量の何かがその場から移動したのが分かった。


 一際大きく撓んだ屋根が破砕し、また映像のあちこちで音が鳴ったからだ。


 撮影者が幸運だったのは未だ周囲には最初の落下物体が齎した粉塵が薄く漂っていた事か。


 映像の中でその粉塵が道を移動し始めた何かを通り抜ける際に輪郭を教える。


(人型……それもロボロボしいのじゃないな……パワードスーツみたいなタイプに見える……関節の流動的な動き……全身のチューブ状の靭帯みたいなのは筋肉の代わりか? ほぼ人体標本……頭部ユニットが細長い箱型でセンサー類が詰まってるとすれば、軽量化された上半身よりも下半身の方が技術的には重要なんだろうな……装甲みたいなのは付いて無いし、背骨に当たる部分が妙に太い? 動力源や伝送系は此処か? 足に車輪が無いって事は……移動速度は然程でも無い。とすれば、市街地や局地での運用……ゲームにありがちな二足歩行にする理由が不明な以外はどっかのSFにありがちそうなリアル系パワードスーツってところか)


 ざっと感想を総合するとそういう事になる。


 でも、それよりも問題なのは映像の中でロボ達が肉の塔とはまったく違う方向へ其々分散していった事だろう。


 男が走って確認しようとするも、土埃を巻き上げないように爪先で跳ぶようにして移動でもしているのか。


 すぐに全機見えなくなっていった。

 全てを撮影し終えた男がきっと軍に戻ろうとしたのだろう。

 ゆっくりと息を整え。

 歩き出そうというところで映像が一瞬飛ぶ。


 その後、映ったのは……赤い飛沫とレーザーポインタらしき紅の光線が潰れた何かを照準しているところだった。


 僅かに吹いた風の中。


 映し出されたのはパワードスーツの片手が振り上げられ、レンズに向かって落ちてくるシーン。


 そうして、全ての映像が終わった後。

 バツンと周囲に光が戻った。


「これが4日前の映像だ」


 隣で一緒に見ていた老人が紅茶を啜る。


 今、座っているのが公国首都の軍施設の倉庫にある粗末な床几の上だとは到底思えない優雅さで。


「ぶっちゃけて聞くが、アンタ逃げてきたのか?」

「ははは、そう思うかね?」


「いいや、徹底抗戦に避難誘導。選択肢は幾らでもある。だが、こうして此処にいるって事は……」


「ああ、言わずに結構。これでも随分と老骨に堪えている。いや、久方ぶりの敗北だ」


 アイトロープ・ナットヘス。


 パン共和国の総統閣下は力なく苦笑して、今は紅茶を啜るので対面を保つのが精一杯だと言わんばかりに肩を竦めた。


「それにしても停戦中の敵国の首都にいるのはオカシイだろ」


「いや、それがそうでもない」

「というと?」


「あの後の話を少しすると。首都の民にはツリーのある中心部と軍施設周囲からの避難、各地に用意させた避難民キャンプへの誘導が行われた。現在の避難状況は中心部からは完全に撤退。首都全域からは12%の人間が消えた。まぁ、土台百万人規模を全て移動させるのは無理な話だからな。軍民一体となって経済活動の中心と生活物資の生産拠点を持ち出せる設備に絞ってゆっくりと後退させている最中、というのが実情だ」


「それでどうして此処にアンタがいる。今のじゃまったく説明になってないぞ」


「あの見えない動く人型の乗り物。アレが軍施設を襲撃した時、実は公国の秘密外交使節と折衝していてね。いやはや、娘が戦ってくれたんだが、とにかくやたら強いらしくて撤退出来なかったんだよ」


「そこで救われた、と」


「ああ、羅丈の人員の質には羨ましいものがある。さすがのEEも被害を最小限に留めながら応戦するだけで手一杯。彼らの働きが無ければ、我輩は今頃、襲撃者達の手で亡き者とされていただろう」


 老人がボリボリとクッキーを喰らいつつ、紅茶に角砂糖を溶かした。


 電灯の何処か色落ちしたような冷たい光の下。

 四方をEEが固めている最中。


 今度は横のカートに置かれていたサンドイッチの皿が取られて、バクバクと歳に見合わぬ健啖で老人が夕食を摂り始める。


「で? あの肉に埋もれたアンタの塔と襲撃して来た船団に心当たりは?」


「あると思うかね?」

「思わない方がどうかしてるんじゃないか?」


「いや、どちらかと言えば、君の方が思い当たるかと思ったんだ。“彼ら”に君の身体は一時的とはいえ、診られていただろう? それにあの肉の塊はNINJIN城砦の一件で出た化け物とも酷似している。ついでに飛行船というのは結構な骨董品なのだよ。それこそ我らも未だオルガン・ビーンズの内部から数隻しか発見、発掘出来ていない」


「―――教団がやらかしたって事か?」


「あそこは彼らの持ち物で我輩は施設の一部を借り受けていたに過ぎない。いやぁ、一体あの神殿の中で何をしているのか。我輩にはまったく見当も付かないな。はははは」


 老人の言葉の意味が分からない程、愚昧なつもりはないが……それにしてもとばっちりだろう。


 空飛ぶ麺類教団。


 もしも、その一部が“死なない人間”の細胞とか“化け物”の細胞とか。


 そういうのを研究していたとしたら、バイオハザードが起らないとは誰にも言えないのだ。


「教団とは連絡取れたのか?」


「ああ、取れたとも。現在、本部からの応答無し。こちらでは回答し兼ねる。臨時に教主代理人として南部で活動していた男がそう受け答えしてくれたんだが、本部の連中が何をやらかしたのかは見当が付いても、何故そうなったのかは分からないそうだ。敢えて言うなら、そんな杜撰な管理をしているはずが無いので……何処かの国の工作じゃないのかと言われた」


 ケロイド男の顔がパッと思い付いた。

 ノラリクラリと老人に受け答えしている様子が目に浮かぶようだ。


「あのロボ……乗り物に付いては?」


旧世界者プリカッサーの中で最も過激な一派のものではないかと」


「一派?」


「ああ、詳しくは教えてもらえなかったが……あの教団本部の変容と何かしらの因果関係にあるのは間違いないだろうと言う話だった」


 老人がようやく食事を終えて、ゆっくりと立ち上がり、こちらを見つめる。


「これからどうする?」


「言うまでもなく首都の奪還は既に参謀本部に計画を立てさせている。難航しているし、実現可能性が希薄過ぎるが、やるしかないだろう」


「ちなみに首都圏の死傷者の数は?」


「今入ってくる情報を見る限り、首都圏の死傷者はあの塔の肉紐にやられたのが数百人。乗り物に襲撃された軍人と軍属が200人。EEが3人。避難時の混乱で数千人が軽傷。政府機能の中枢で働いていて、襲撃を受けた際に役人が高官含めてたぶん40人前後。大臣クラスが3人逝った……ハッキリ言って惜しい人材ばかりだ……」


「乗り物の襲撃はもう終わってるのか?」


「ああ、最初の襲撃で我輩を逃がしてから、軍施設に陣取っているようだとは言われているが、実際には首都圏の各地で活動らしきものが確認されている。何分見えない相手だ。不確かな情報だが、どうやらインフラと情報に関する場所を重点的に漁っているらしい。何かを探しているようだと今も潜伏する情報部門の人員からの報告が上がっている」


「……今の状況を整理すると。教団が何者かのせいでやらかして、旧世界者の一派がそれを何故か食い止めつつ、首都圏の軍施設を襲撃して掌握、あんたを殺そうとしたが、失敗。その後は現状維持で何かを探し続けている、と」


「そういう事になるだろう」


 こちらも立ち上がると。


 老人がトレンチコートのポケットから何かを取り出し、差し出してくる。


「それは?」


「君に対してコレが答えになるかどうかは分からないが……前に言っただろう。我輩はとある本を見つけた事で政治の道を志したのだと」


「そんな話してたっけか……というか、ハンドブックの類なのか」


「遺跡の力の一つだ。本の内容は全てこの手帳の中に入っている……勿論、文字はとても微細でこの歳では顕微鏡の類を使わなければ見えないが」


「どうしてオレに?」


「今、渡しておかないといつ渡す機会があるか知れたものではないだろう?」


 それは死を覚悟しているという事か。

 そもそも渡す理由にはなっていない。


 どうして渡そうとしたのかという理由には……しかし、受け取らないというのも在り得ない。


 少なくとも、それはこの老人が複数の国家を滅ぼす原因になった代物なのだから。


 その手帳は色褪せ、表紙も角も擦り切れていて、題名も読めなかったが赤いものだと分かった。


 受け取って、内部を見ようとしたが、その途端に顔を顰める羽目となる。


 文字が小さいというよりは黒く塗り潰したようなページしか見えない。


 何かしら拡大するものが無い限り、裸眼では確認出来ないようだった。


「読めないんだが」


「そうか。昔はよくルーペを使っていたから、普通に読めないと忘れていたよ。今は暗記しているものだから……」


「……とりあえず、題名だけでも教えてくれ」


「ああ、古代語の一つだ。そうだな。単純に言えば、“僕の戦い”というタイトルだ」


「僕の戦い?」


「ああ、生憎と大陸標準言語ではなくてね。その言語関連の資料や情報が少な過ぎて、訳が正しいのかどうかはまるで分からないが、我輩はそう読んだ」


「まるで子供の日記だな」

「そうだな。今の我輩ならば、こう訳すべきか」


 老人が苦笑しつつ、呟くように囁く。


―――我が闘争、と。


「………」


 夢の世界が輪郭を持ち始める。

 何かが形を得ていくような気がする。


 その先で老人はこちらに穏やかだが、確かに剣呑な光を湛えた瞳で命令した。


「勅令担当官カシゲ・エニシに命ずる。総統たる我が名において、この一連の事態を収拾せよ。この件に関して軍権の及ばぬ範囲においてあらゆる権限を与えよう」


 ザッと周囲のEEがいつの間にか。

 こちらに敬礼していた。


「残念だが、オレはアンタの孫でもないし、アンタの命令で動く軍人でもない」


 一瞬だけ、周囲のEE達が不穏な気配でも漂わせるかと思ったが、そういう事もなく。


「ほう? では、これからどうする?」


「とりあえずは自分の居候先の安全を確保しに行く。そのついでにもしも運が良ければ、アンタの言う事を気に掛けるかもしれない。まぁ、一宿一飯以上の恩義分くらいは働くさ」


「ふ、ふくくく……いやはや、全く……我輩にまだこう言ってくれる若者がいるとは……」


「どうなるにしろ。オレはオレの周囲が平和で堕落した生活が送れるよう力を尽くそう。人間、そういうもんだろ? マイン・フューラー」


「―――ああ、そうか。分かるのか。君も……」


 老人はこちらの言葉に驚いた様子で瞠目し。


「一つだけ忠告しておく。この本書いた奴、戦争に負けたぞ」


「ッ、ッッ、あはははははははははは!!!! ありがとう……これでいよいよ我輩も思い残す事が無くなったようだッ!!」


 そう爆笑しながら、目の端に涙まで溜めて、もう行けと掌をヒラヒラさせた。


「じゃあな」


「ああ、今生の別れかは未だ分からずとも……往くといい。若者よ……その手に大望を掴め」


「言われなくても、もう此処にある」


 歩き出す。

 すると、背後でザッと音がした。

 見なくても分かる。

 それはきっと敬礼の音だろう。

 倉庫の外に出ると背後の扉が閉まり。


 そして、一週間ぶりくらいに……少女達を見た。


「何故、何故だ?!」


 少女達の中央で愕然とした美少女がワナワナと戦慄している。


「どおおおおおおおおおおして貴様は総統閣下に手を振られているんだぁあああぁあぁ!!?」


 首を揺する者。

 涙で前が見えない者。

 抱き締めてくる者。

 飛びついてくる者。

 ボロ泣きな者。

 ニコリと涙を拭い微笑む者。


 とにかく周囲は大混乱だ。


 良い匂いがするとか言ったら、変態の烙印を押されそうだが、今はそれに埋もれていよう。


 明日、自分がまだこの世にいるかどうかなど誰にも分からないのだから。


 日常の為に働くというのもニートらしくて良い動機だろう。

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