第97話「ごパンの使者」

 城の内部の個室で人数分の手紙をしたためて小一時間。


 全てをファナディスに渡して城内部から地表へ祠のようなエレベーターで移動した。


 付いた先は山岳の頂上に立っていた広大な平屋建ての家屋内部。


 一言で言い表すなら、忍者屋敷のような、と表現するべきだろう簡素な場所だった。


 旧い木目も美しい重厚な内部の作りは樹の力強さを感じさせて床は軋み一つ漏らさない。


 歩けば、山岳だというのに中庭まであり、会議室は大きなものが複数。


 調度品の類は華美でこそないものの。


 十分に上等なのが一目で分かる辺り、迎賓館のようなところなのかもしれない。


 山岳というのは水回りが大変というのが常識なはずなのだが、普通に上下水道が引かれているらしく。


 途中でお手洗いに行っても共和国の最新式な水洗便器が置かれていた。


 ぶっちゃけ、驚いたと言うべきか。


 あちこちの国に言って分かった事なのだが、上下水道の整備された大国というのは稀な類だ。


 オルガン・ビーンズ。

 魚醤連合。

 カレー帝国。

 何処のトイレも共和国以上ではなかった。


 紙の質も一律では無かったし、水回りは水道設備の不備が至るところで散見され、共和国のオールイースト邸が懐かしいという思いの一端を占めたりもしていたのだ。


 それを考えるなら、共和国の技術も取り入れる柔軟さがある公国は極めて現実路線志向が強いという事になる……はずなのだが、無茶な要求に近い今回の一件である。


 あの状況を現実路線と言い張れるだけの何かを持っているのか。

 またはポ連の高級将校誘拐にもまた隠された秘密があるのか。


(結局は自分の目で確めないとならないんだろうな……)


 ファナディスに付いて外に向かう道の先にようやく玄関口が見えてきて、これからどうするべきかを脳裏で幾通りにもシミュレーションしてみたが、まずは装備の受領確認だという普通な答えが出てくるだけに留まる。


 戦闘では諸々の思考が遺跡の力で強化されているように感じられるのだが、そのような状況を離れると頭の回転は元に戻るらしく。


 早々上手く自分を使うという事は出来ないらしい。


「こちらの部屋に装備は置いてあります。荒野へ向かう乗り物の中の方に大型の重火器類はありますので、そちらは移動中に確認して下さい」


「分かりました」


 手で示された玄関付近の一室に入ると。

 扉が閉められる。

 どうやら更衣室らしい。

 大きな陶製の籠が三つ。

 白布を掛けられて置かれていた。


 それを剥いで中身を確認すると確かにカレー帝国の一件で着ていた衣服と外套、それから小型の拳銃、ナイフ、鉄杭、インカム、液体の入った針無しの注射器型アンプルなどが複数入れられていた。


 籠の中へ一緒に入っていた一枚の紙を手にとって見ると空飛ぶ麺類(うどん)の刻印が入れられており、達筆な字でアザカと書かれている。


(凄く読みたくない……)


 とはいえ、読まない事には始まらない。

 ザッと目を通して分かった事は三つ。


 1.あの鳩の手先をぶっ飛ばしてくれたら、この装備あげます(補給は値段的に相談)。


 2.外套はバイタルチェックするから、寿命の件も安心かもよ(安心とは言ってない)。


 3.ウチの次期正式採用装備になる予定の実験込みだから、最新兵器もあるよ!!


「これでどう安心しろと……」


 溜息一つ。


 30日着続けてもアンモニアを分解して清潔さを保てるインナーだの。


 ライフル弾でも貫通しない特殊な被覆済みスーツだの。


 この間の一件で使った外套をラゲンの衣服の繊維を解析した技術で強化してみましただの。


 かなりマニアックなラインナップとなっていた。


 外套からは前回の戦闘で使った薬剤の投与機構が分離されており、首輪に一括して入れられているらしい。


 爆弾とか入ってないだろうな、という心配は自分の首にピッタリ嵌るソレの内部が小分けにされた透明な液体で満たされていると確認出来る事で払拭されたが、それにしても毒物の危険性はあるだろう。


 例のラゲンが着ていた銃弾を弾き返した外套の繊維が刀に残留していたというが、それでどう着ていた外套の性能が変わったのかは詳しく説明されていない。


 他にもアンプルに付いては麻酔薬と幅広い病気に聞く抗生物質を圧力で浸透させる方式との説明があったものの、詳しい薬物の記載は無かった。


 拳銃に付いては使い易いオートマチック式で弾倉が10本分外套内部に備え付けとあり、見てみれば、確かに脇の下、肋骨よりも下辺りから背中にズラリとソレが並んでいた。


 鉄杭を装備する場所は袖の内部とスーツの腰、外套の裏側、安全靴っぽい頑丈なソレの踵と暗器扱いなのが見て取れる。


 まぁ、いい。

 ここまではいい。

 ぶっちゃけ、教団製なら納得出来る。

 問題はナイフだった。

 カッター式の切れ味が落ちたら折って使うタイプのソレ。


 妖精円卓のロシア人みたいな名前の変態が使っていたものにそっくりである。


「え~~っと、破片を解析して作ったけど、同じものは作れませんでした(けど、切れ味は戦車装甲や合金製の60cmくらいまでの鉄板なら両断するよ♪)じゃねぇよッッ?!!」


 思わず突っ込んだ。


 敵の鹵獲武器を解析して使うというのは戦争中は良くある話だろう。


 だが、しかし、問題なのはあの切れ味の武器で何と戦わせようとしているのかだ。


 戦車VS人間。


 漫画ならどうにかなるだろうが、人間は人間だ。


 どっかの超人張りに反応速度や肉体の強度があるならばまだしも……まだ生物の範疇でいたいカシゲ・エニシ向けではない(と信じたい)。


 血の染みにはなりたくないし、散弾や重火器の乱射、戦車砲の直撃も御免蒙る。


 航空戦力が無い場合、陸戦最強兵器たる戦車と人間を比べるなんておこがましいにも程があるだろう。


(明らかに実験してるのはまぁ良いとして……ポ連側には戦車いるのか……ああ、あの海賊の教授とかに実戦体験とか聞ければなぁ……)


 ポ連の上陸戦力とガチンコで殴り合い。


 何とか勝利した海賊達に色々と教えたのは自分だが、それにしても常識的に戦うとなれば、実戦経験がある相手に尋ねたい事は山盛りだ。


 しかし、今そんな状況ではない。

 フィズルの動向。

 シンウンと名乗った遺跡から発掘された少女の事。

 どれも未だ闇の中。


 また連合に行く事だけは確定していたが、それにしてもポ連からの誘拐を成功させた後という事になる。


(装甲車だってマズイ。随伴する歩兵からの重火器掃射で対処能力はギリギリ……潜入と工作。ああ、何処かのゲームのスニーキング・ミッションみたいだな……ゲームオーバーになり難い、リセットは効かない、死ぬ可能性があるのを除けば、だが……)


 蛇みたいに敵の野営地や陣地を這って近付き、相手の戦力に気付かれる前に状況を達成するとすれば、もうコレは完全にゲームの世界だろう。


 仲間がいない単独となれば、難易度的には最高。

 ぶっちゃけると自分の身体でやりたいものではない。

 こちらは状況やり直し系主人公ではないのだ。

 過去には戻れない。


(これは本格的に作戦を練り込む必要がありそうだな)


 敵の目を掻い潜る事。

 地形の把握。

 相手の行動の把握。

 装備の把握。

 天候の把握。

 やる事は無限大。


 しかも、人に見付かった場合はあまり撃たれないようにしなければ、死人が増える。


 人殺しも塩の化身の力による防衛も避けたいのなら、もう自分にはゲームの主人公張りに主人公するしか道は無かった。


(もしもとなれば、恐怖に身が竦まないのが救いか。殺しても気に病めない事をアドバンテージと見るべきなのが何とも……まったく……FPSしてた頃が懐かしい)


 祖父の家でゲーム三昧。


 戦略ストラテジーのマルチ対戦で己の陣営を立てていた頃のワクワク感や仲間を募って敵陣を攻略するというようなハラハラ感は二度と取り戻せないに違いない。


平和な世界にほん平和な戦争ゲームが面白いのであって、笑えない世界こっち笑えない戦争げんじつは地獄って事か……)


 それもまた平和な国で平和ボケしていた自分の狭量な価値観の上でしか成り立たない話だろう。


 中東、東欧、中央アジア、アフリカ諸国、いや……世界の大半の国々。


 そのような場所では移民、戦争、紛争、テロ、犯罪、貧困、災害……至るところできっと今だって嫌になる現実とやらが沢山あるのだ。


 其処では少年兵だっているし、子供の時から麻薬漬けでテロリストに育てられた奴だっている。


 人身売買や奴隷売買だって横行していれば、人権なんて露程も無い怖ろしいオカルト染みた事実が待ち構えている。


 それが別世界だろうが人間が人間である限り、その愚かさもまた同じ。


(ただソレの中に身を浸しているだけ……一つだけ現実と違うのはオレが遺跡チートに好かれてるってだけの話で……オレが二次創作オリジナル主人公辺りなら、ザックリと批判の対象にしかならない薄っぺらい野郎なんだろうなぁ……)


 自分で思っておいて凹む事この上無かった。


 ハーレム作りますという現実には在り得ない選択肢を選んでいるのだ。


 都合の良い現実に身を委ねているという事はどうやっても変わりはしない。


 でも、だからこそ、それに見合うだけの事はしなければならないだろう。


 見栄でも何でもなく。

 そうしなければ、何一つ守れないと知ってしまったのだから。


「フラム……百合音……」


 自分を守ってくれた少女達は傍にいない。

 自分をサポートしてくれた沢山の人達も。

 此処からは自分一人。

 その何と空恐ろしい事か。


「クソッ、男が廃りまくりだな……」


 怖い。

 それが何に対する怖さなのか。

 分かるからこそ、情けない。


 人の温もりや繋がりというのがどれだけ自分を支えていてくれたのか。


 今更に実感出来て……拳を握った。


「待ってろ。必ず助けるッ」


 衣服はもう身に付けた。


 外套に袖を通して翻し。


 籠の底に残っていたクリーム状の整髪剤で髪を後ろに撫で付け。


 顔の半面を覆う小型の光学観測用機器。


 仮面を装着する。


 内部に備え付けられた吸盤上の部分が密着と同時に空気を吸い出して肌へ吸着。


 プシュンと音をさせてシッカリとパーツを固定し、目には赤外線カメラや暗視ゴーグルの能力を使い分けられるグリット付きの映像が映し出された。


 充電は全て外套と身体の摩擦による静電気から行い。


 交換出来るバッテリーは背後の腕の付け根辺りにある小さいボタン電池のようなものを使う。


 各種観測と情報の表示は連続3時間保証。

 これさえあれば、かなり潜入が楽になるだろう。


 ふと室内にある鏡を見れば、その半貌を覆う白きソレに蒼と金の彫刻が施されていた。


 稲穂と麦穂。


 異なる二つの植物が互いに頭を垂れて瞳を中心にXを描き出している。


「気の効かせたつもりか。あのケロイド男……」


 インカムを一応は付けてドアノブを回す。

 此処から先は修羅場。

 己を切り替えて現実に立ち向かうしかない。


「戦わなきゃな。現実って奴と」


 己を笑う。


 ヲタクに出来る事など、もう自嘲と自分を信じる事くらいしか残っていなかった。


 これが空元気だとしても、泣いて震えて少女達に軽蔑されるよりはマシだろう。


「此処からがカシゲェニシとやらのホントの戦いだ、なんてな……」


 ドアノブを回す。

 世界へと出でる。

 もう弱音は終わり。


 此処にいるのは遺跡の力を手に入れた男だと顔を引き締める。


「ふぁ?! 怖い!? 怖いでござるよ!? エニシ殿!?」


 しかし、その決意が一瞬後、めっちゃ瓦解した。


「ゆ、百合音?」


「どうしたんでござるか? そんな怖い顔をして。いつもの取り繕うのに精一杯なかわゆい某のエニシ殿は一体何処へ?」


「ちょ、ちょっと待て!? 軟禁されてたんじゃ……」


「いやぁ、主上の命により、某も付いていく事になったんでござるよ」


「そ、そうなのか。聖上とか言うのがよく許可したな……」


「ンフフッ♪ 某の優秀過ぎる力があったればこそでござる。無論、エニシ殿をサポートし、少しでも作戦の成功率を高めるという意味合いもあろう。しかし、それを差し引いても某はエニシ殿を支援出来ると思われているはず。特に下半身的な事情で」


 噴出さなかったのは一応、本当に一応、呆れたような視線を廊下の端でファナディスがこちらに向けていたからだ。


「そういうのは昼間にマジでやめろ下さい……」


「うむうむ。そういう顔が見たかったんでござるよ。聖上に啖呵を切ったと聞いておる……嬉しかった」


「ッ」


 その最後の言葉でニコリと微笑まれて、思わず此処が何処かを忘れそうになる。


「だから、某もエニシ殿にまた秘密の一つでも明かそう」


 スッと後ろから何かが両目を隠した。


「だーれだ、でござる」

「?!!」


 思わず。

 本当に思わず固まっていた。


「縁殿」


 ススッと手が引かれて、後ろから声がする。

 目の前にいる少女と寸分違わぬ声が。

 振り返れば、其処には羅丈百合音が、いた。


 分身とか。

 幻覚とか。


 そういうものでは断じてない。


 しかし、脳裏で現実とは裏腹に彼女達が同一人物だと、何故か勘が告げている。


「姉妹、じゃない。双子でも……百合音、お前は……」


 二つの身体が共に並んでこちらに一糸乱れぬ様子で微笑む。


「「ああ、分かってしまうのか。エニシ殿には敵わぬでござるなぁ」」


 美幼女達は笑顔のまま。


 そっとこちらの手を引いてファナディスの方へと歩き出す。


「「まぁ、簡単に言えば、某も遺跡の力というものを持っているのでござるよ」」


 その瞳には少しだけ誇らしそうな色が浮かんでいた。


「「我が力の名は【神のししむら】と言うそうでござる……諸々、複雑らしいが某はその力によって人格を保存された本質的には肉体を持たぬ存在―――“ものしりっく・てんぷれーと・いぐじすてんす”と、言うらしい。主上と同じでござるよ」」


――――――!!?


 遥か水底で聞いた。

 いや、知ったはずの知識。

 一つに組み込まれたもの。

 テンプレートとは何のテンプレートなのか。

 それがもしもプログラムなどではないとしたら。


(人格情報の保存技術……旧世界者プリカッサーの肉体を変える事が可能という情報から推測はしていたが、まさか百合音は……)


「「ふふふ、驚いておる驚いておる。これからは……二つの身体で堂々と奉仕するでござるよ♪ 我が愛しの伴侶殿 」」


 真面目に固まって深く思考するべき状況のはずなのに赤くなった自分は正常であると信じたかった。


「この間の遺跡でケロッとしていたのも色々知ってたからなんだな」


「「いやぁ、さすがに某に使われている力が人類を滅ぼすとか。まったく知らされていなかったのであるからして、諸々調べたり聞いたりと大変だった。結局、某程度の階梯では何も分からなかったが……」」


 近頃、忙しくしていたのはそういう事だったのだろうかと幼女の勤勉さに頭が下がる思いとなる。


「「死産であったところの我が子を父上が主上に掛け合って、助けてくれたらしい。某が死んだ我が子……本物と言っていいのかどうかは議論の余地もあろうが、某自身は物心付いた時からこういう存在であったから……肉体を扱うというのは己を動かすというより、道具を使う感覚に近い」」


 ファナディスは知っていたのだろう。


 二人の百合音を見ても、ただ「任務前にイチャイチャして……」という全うな大人にありそうなジト目をしているに過ぎなかった。


「「ああ、心配せずともよいでござるよ。某はこういう存在で良かったと思っておる。エニシ殿にも二倍愉しんでもらえるであろうし。無論、やや子はどっちでも儲けられるので安心して欲しい。どっちが先かはさすがに分からぬが」


 ウィンク一つ。

 百合音の顔は明るかった。


 いつもなら、いやどっちって……と突っ込むところだろうが、さすがそんな気にはなれず。


「また、助けられたな」


「「?」」


「思い詰めてると人間袋小路ってのを忘れてた」


「「??」」


「つまり、だ。お前がいてくれて良かったって……そういう事だ」


「「ッ」」


 百合音の頬が妙に赤くなった。


 いつもならニンマリしているはずなのだが、何やら違う感想を抱いたらしい。


「「エニシ殿……そういうのは反則って言うんでござるよ」」


「何でだ?」


「「某が、こうしたくなるからでござる……っ」」


 軽く。

 本当に軽く。

 そっと頬に両側から唇が寄せられた。


 すぐに離れてしまったが、ファナディスの瞳にはバッチリ映っていた事だろう。


「「往こう。それが例え地獄でも、我が名はエニシ殿と共に在り、共に没そう」」


「そういうのは止めろ。こういう時は……」


 その手を離して、二人の頭を撫でる。


「一緒に帰ろうって一言でいい」


「「ッ、うむ!!」」


 ファナディスがもう「お前ら爆発しろ」的な瞳で呆れを通り越した諦観を語っているような気もしたが、昔から諺にもある。


 バカップルに付ける薬は無い。


 リア充というのが幸せな奴らの事ならば、今だけは祝福だって出来るだろう。


 きっと、確かに自分が幸せだと確信出来る、見も蓋もなく開き直れる、今この時だけならば。


「此処からがオレ達の戦いだ!! なんてな」


 冗談一つ言えない奴に未来が愉しめるわけもない。


 ゴチャゴチャ考えていようと人間はシンプルに気持ちよく幸せなら、どんな問題も然して深刻には思えないものなのだと初めて理解出来た気がした。


 きっと、恋とか愛とか。


 そういうもので世界を救ってもいいと人が思えるのはこんな気持ちからなのだと。


 下世話な話だが、下半身事情の充実してる奴程、世界を救っているラノベ業界への批判はきっと自分にもう金輪際出来ないだろう。


 きっと、ヲタクが手にしたのは何も人殺しの力だけではない。


 何故なら、確かに今見る世界は……昔よりも明るかった。

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