はたらけバカども! ~異世界負け組の英雄記~

麻上アキ

第1話プロローグ1

 物事が起こるのはいつも突然のことである。学校の抜き打ちテスト、アルバイト先からの解雇通知、情報漏洩による携帯へのスパムメールの嵐……クラスメートからの放課後体育館裏に呼び出されての愛の告白――もっとも、最後の奴に関しては一度も経験ないけどね!

 そんな感じで今回の出来事も何の前触れもなく僕の身に起こった。


 僕の名前は前田和奏(まえだわかな)。昔っから色んなゲームをしていること以外は特に特筆するようなこともない量産型の17歳だ。そんな平凡な僕は、


――気が付いたらなぜか真っ白い部屋の中で仰向けになっていた。


 「…………?」


 身に覚えのない場所だった。だからどうしても『これ』を言いたくなった。


 「……知らない天井」


 (おぉぉぉぉ! やったぁぁ! 言えた! 言えたよ! まさか死ぬまでに一度は行ってみたいセリフ第9位を言える日が来るなんて――ちなみに堂々の第一位は『世界の半分をお前にやろう』だ。)


 はたから見たらどうでもいいことに感動を覚えたところで、仰向けの姿勢から起き上がり周りをぐるりと見渡す。見たところテニスコートくらいの広さの部屋だろうか、天井も壁紙、床までも白で統一されているこの空間には家具や雑貨といったものどころか塵一つ落ちていなかった。入ったことはないのだが、病院の無菌室とはこんな感じなのだろう。しかし――


 「……で、本当にここどこだろう?」


 オリジナルの方では周りを見るとすぐに病室だということが分かったが贋作の場合ではそうはいかず本当にどこか分からない場所に放置されていた。

 見覚えのない部屋に今まで横たわっていた経緯を必死に思い出してみる。


 「えぇっと……確か……昨日はいつも通り学校から帰ってきてそれから母さんが作り置きしていた夕飯を食べたっけ。その後2時過ぎくらいまでゲームしててそのまま……たぶん寝落ちしちゃったんだなぁ。」


 ゲームをしていた以降の記憶が存在しないことからそう結論付ける。


「――そういえばノラのやつ勝手に戸棚開けてお菓子を食べてなきゃいいんだけど……」


 ノラとは僕の家で飼っているイタチの名前である。叔父から無理やり押し付けられ世話をやいているのだが、とんでもなく食い意地が張っているやつでいつも勝手に戸棚を開けて餌となるものがないか探しまわっている。

 流石に僕が大事にとっておいたようかんを跡形もなく食い尽くしていた時はぶち切れて1日くらい絶食させてやろうかと思ったが半日すぎたくらいから本当に死にそうな顔をしていたのでかわいそうになり仕方なく許してやった。そんな感じの基本はかわいらしい我が家のマスコットである。


 「――まぁたぶん大丈夫でしょう。それにしてもやっぱりこんな場所に心当たりはないんだよなー。しかもなんかここ、やけに不自然だし……てことは――これは夢かな。」


 夢にしては随分と殺風景で何のイベント性もないことに味気無さを感じるが「こんな夢も見ることがあるか」と納得し、大してすることもなかったので再び横になって寝る体勢をとる。

 夢の中で寝るという違和感があったが、目を閉じるとそれほど時間もかからずにいつの間にか眠りについていた。










 「――どうゆうこと!?」


 再び目を覚ました僕はそんな声を漏らさずにはいられなかった。それもそうだろうだって――


 ――さっきの夢と全く同じ場所だ


 相変わらずこの部屋には自分以外のものは何もなく、自分という存在を強調されなんだかひどくいたたまれない気持ちになる。


 「えっ? えっ? 確かに僕はここで寝て……あれぇー?」


 自分の陥っている状況が呑み込めずに困惑していたところに、鈴を震わせたようなその声は無機質な空間に響き渡った。


 「前田和奏さんですよね? 初めまして。私は天使のシャルギエルと申します。」


 背後からの突然の声に慌てて振り向く。そこにはさっきまで確かに誰もいなかった空間に一人の少女が立っていた。


 腰付近まで伸ばした艶やかな白髪、慈愛に満ちた大きな瞳、スラリとした体を髪の色と同じ白のゆったりとしたワンピースをで包み込んでいた少女は少なくとも僕がこれまでに見てきた女性では同じ秤に乗せることができないくらい可憐な美少女だった。


 「大丈夫ですか? とってもとーっても気が動転しているように見えるのですが――でも仕方ありませんよね。いきなりこんなところに連れてこられてしまっては。」


 少女の言った理由など僕の頭の中の1シナプス分も占めてはいなかった。そんなことより目の前にいるあまりにも美しい少女に呆然と立ち尽くすことしかできなかった。

 シャルギエルと名乗った少女は少し困った様子で「あのー」と言いながら顔を近づけてくる。


  バッ!!


「あのー、私なにか気に障ることでもしてしまいましたか?」


 つい全力で飛びずさってしまった。


(くッ! こんなところで童貞の弊害が出てしまうとは!)


 少女は自分の至らない点がどこであったかを考え不安げな顔を浮かべている。


「いや、大ッ丈夫! 君は何にも悪くないから! 悪いのは僕の灰色の17年間だから!」


「は、はぁ……」


 少女は僕の言ったことを完璧に理解したわけではなかったがひとまず自分がなにか無礼をはたらいたわけではないことは分かってくれた。しかし――


 さっきと全く同じ見覚えのない場所、そして目の前にいる現実ではありえないほどの美少女、つまりこれは、


 「なーんだ。やっぱりここは夢なんじゃないか。でも確かに夢じゃないとこんな可愛い子が現実に存在するわけないよねー。」


 「テレビで見たことのある芸能人って全員変顔してるんじゃないの?」そう思わせられるほど少女の顔立ちは現実離れして整いすぎていた。


(しかしこれほどの美少女を夢で見るとは――僕の妄想力に、敬礼!)


 「い、いや、そんな可愛いだなんて……て、照れちゃいますね」


 僕のほぼ独り言のように吐いた言葉に、少女は赤らんだ顔に手を当て、ジッと上目遣いで見てくる。


(――おぉ! おぉぉ!! おぉぉぉ!!! 良かった、夢とはいえ僕の17年続いた悶々は今ここでようやく昇華されたんだね!)


 少女のあまりの可愛さに心の中はすでにリオのカーニバル状態となっていたが、どうにかニヤけるだけに止める。いやここで止めるだけでもかなり大変なんだからね!

 少女は僕の気持ち悪い顔を見ても嫌な顔をせず、一度咳払いをして真剣な表情に変わる。


 「すみません。可愛いなんて言われてつい舞い上がってしまいました。それでは本題に入らせていただきます――まずワカナさんは死んでしまったのですが――」








 ――この子は何を言っているんだ?


 脳内のお花畑が一瞬にして枯れ果てていくのを感じた。


 「大変残念なことでしょうが死んでしまったものはしかたありません。つきましては――」


 「ち、ちょっと待って君!……いきなり何を言ってるの?」


 「何? と言われましても……私はあくまでワカナさんに事実をお伝えしているだけなのですが……」


 少女は自分の言っていることに何一つおかしなことはないと言わんばかりに不思議そうに僕の顔を覗いてくる。


 (落ち着け、冷静になるんだ、前田和奏17歳(童貞)、お前は夢を見ている。そして目の前には可愛いが奇想天外な発言をする少女がいる。この情報から推測される答えは一つ!――)


 「――電波キャラか!」


 「!?」


 「確かに最近見たアニメの電波キャラは印象に残っていたけど、まさか夢に見るほどまでに心に残っていたとは、僕にはその趣味はないと思っていたんだけどなぁ……新たな境地を開拓してしまったみたいだ。」


 「ええっとー……ワカナさんって日本人ですよね? おかしいですねぇ。ちゃんと日本語を話しているはずなのですが……」


 この様子を第三者が見たら、ペラペラとなんの脈絡もない言葉をいきなり連ねだした奇特な少年が少女を困らせているという痛々しい絵に写っているだろう。しかし残念なことに今この時、この場所にはこの二人しかいなかった。


 (自己紹介で自分のこと天使とか言っちゃたり、いきなり言語の話をしだしたり、もうこれは間違いない。この子は僕の妄想が生んだ芸術品『電波系美少女』だ!)


 戸惑い気味の少女をほったらかしにして妄想にふけ込んでいる僕に少女はいい加減にしてくださいと言わんばかりに声を張る。


 「あの……あの……ッ もう! ちゃんと私の話を聞いてください! いいですかワカナさんは死んでしまったんです。ですから今後の説明を――」


 「うんそうだねー。大変だー、大変だ。」


 「真面目に聞いてください!」


 僕がほほえましいものを見るような瞳で全く真剣に取り合わないことに憤慨し、目の前の少女はさっきよりもさらに声を大にして主張する。


 「そんなに自分が死んでしまったってことが信じられないならこれを見てください!」


 少女はそう言って両手を地面に向かって平行にかざす。するとさっきまで白い床だった場所に突然、直径50センチほどの鏡が現れた。その鏡は僕たちを反射することなく何かの様子を映しだしていた。


 「すごい! 今のどんなマジック? まさかキャラづくりのためにここまで凝ってるなんて思わなかったよ。」


 「見・て・く・だ・さい!」


 これ以上からかうと本当にやばそうだったので大人しく鏡の中を見る。


 「これは……葬式、かな? どうしてこんなものを?」


 「遺影を見てください。」


 少女はスマホの画面を拡大するように空中に掲げた親指と人差し指で鏡の中の映像をピンチしその一か所にピントを合わせる。


 「この写真って……僕じゃん!」


 そこには高校に入学したときに校門の前で撮った僕の写真が供えられてあった。


 「そうです。ワカナさんの葬式は現在進行形で執り行われています。これで分かっていただけましたか? ワカナさんあなたはもう――」


 「すごいねー、全然タネが分からないや。でも僕を殺しちゃうマジックはあまりいい趣味って言えないから次は別のやり方にしようね。」


 「まだダメですか!」


 少女は頭を抱えながらその美しい顔に苦悶の表情を浮かべる。そして悩んだ挙句に何か打開策を見つけたのか僕の眼を見据えて、


 「ワカナさん、これからあなたの言うことを何でも一つ実行して見せましょう。空を飛べだの、姿を消せだのなんでも結構です。もし私がそれをできたのなら私の話をちゃんと聞いてもらえないでしょうか?」


 なるほど、自分の力を誇示することによって自分の言葉に説得力を持たそうというわけか。しかしなんでも実行するか――


 「分かった。それじゃー服を――」


 「不埒な要求は一切承りませんので!」


 「まだ全部言ってないのに!」


 少女は圧倒的反射神経で僕の要求に先回りして道をふさぐ。


 「うーん……じゃー君は僕が本当に死んじゃったてことを納得させたいみたいだからこの鏡に僕が死ぬまでの様子を映してみてよ。」


 「えっ」


 僕の思いもよらない要求にシャルは困惑し、目を泳がせる。


 「これもダメなの? じゃー……ていうかこれって完全に誘導尋問されているような――」


 「ち、違います! できますよ! できますけど……」


 「けど?」


 少女は慌てて否定するがすぐにバツの悪そうな顔になり僕の顔を窺いながら自信なさげに呟いた。


 「……見ても後悔しないでくださいね」


 「内容によるかな」


 「では、後悔することを前提にお見せします」


 少女は諦めたような顔で地面にある鏡に向かって再び両手をかざす。すると今まで映っていた葬式とは別の光景が鏡の中に映し出された。


 「今度は……僕の部屋か」


 六畳の一般的な広さにはタンスやテレビ、それと机の上にはデスクトップパソコンが鎮座しているシンプルで見慣れた部屋だ。そのパソコンの前には布団にも入らずにパソコンの前で突っ伏している僕の姿があった。


 「なんか自分をこうゆう風に見るのって変な感じがするね。で、この後どうなるの?」


 「ちょっと待ってくださいね……今です! 今まさにワカナさんは死にました!」


 「へっ?」


 そう言われて再び鏡の中を凝視しても鏡の中の景色は1ミリも変化していなかった。


 「いや、死んだって……「静止画かっ!」て言いたくなるくらい変化がないんだけど。死因はなんだったの?……まさか僕、安楽死しちゃったの!? この歳で!?」 


 「いいえ、違います。ワカナさんの死因は安楽死ではなく中毒死です」


 「ちゅうどくし……ちゅうどくしって、中毒死!? それって僕の家が火事になっちゃったてこと!?」


 慌ててもう一度鏡の中を覗き込む。


 「でも火や煙は上がってないみたいだし火事なわけ……」


 鏡の中はいつもの僕の部屋そのもので異常など何も見受けられなかった。


 「ワカナさんの言う通り火事は起きていません。ですが……」


 奥歯に何か挟まったように核心を突かない遠回りな言い回しで少女は話を続ける。


「その、今回ワカナさんの身に起きた中毒死は少しばかり世間一般のイメージとは違う系統にありまして……」


 後半になるにつれ少女の言葉はみるみる力をなくしていった。


 「違うって、どう違うんですか?」


 はっきりと話さない少女に少しからかうような口調で続きを催促するとその態度に何か吹っ切れたのか、さっきまでの躊躇ったような話し方を辞止め、驚くほどはきはきと喋り始めた。


 「ワカナさん、あなたはイタチを飼っていましたよね?」


 「う、うん」


 (なんで急に飼っているイタチ(ノラ)の話を……)


 思わぬ話題の切り口に横槍を入れようとしたが少女のプレッシャーに負けて出そうになった言葉を飲み込む。


 「その飼っていたイタチがあなたの部屋で隠れて排せつ物を垂れ流していたんです。ワカナさん、あまり部屋とか掃除されそうにありませんからそれが部屋のどこか、おそらくタンスの裏あたりでしょうか? そこに積もりに積もってしまい、その積もった排せつ物からアンモニアガスが発生、そのままワカナさんの部屋にガスが充満し文字道理眠ったように死んでしまったというわけです」


 早口でまくし立てるように事のてん末を話した少女は少し息を切らし呼吸を少し荒くしていた。


 (なるほど、そうゆう中毒死もあるのか。でも――)


 「ちょっとそれじゃー座布団はあげられないかなー、もう少し短く簡潔に――」


 「大喜利じゃありません! そんな『こんな死因は嫌だ』みたいなことをいつ私が始めたっていうんですか! もう、こんなに説明したのにまだ信じてもらえないんですか!」


 (だってその死因で納得しろと言われましても……)

いまだに自分の言葉を信じずにヘラヘラとした態度をとっている僕に少女はとうとう堪忍袋の緒が切れてしまったのか、今までの穏やかな風景気が一変、なにやら禍々しい空気を纏い笑い始めた。


「フッ、フフフッ、そうですよ! なぜ私はこんな回りくどいことを、初めからこの手を使えばよかったんですよ――言葉よりよっぽど単純で強力な方法ではありませんか」


「ッ!」


(ヤバい、ヤバい! ちょっとからかいすぎた。なんか指をポキポキ鳴らしてるし本当にヤバい!)


「ごめんね、僕ちょっとからかいすぎたみたいだね。そ、そうだもう一回話し合おう。そしたらお互いちゃんと――」


「問答無用です! 覚悟してください! 天界に代々受け継がれてきた死を自覚しない方々に一瞬でその死を自覚させる奥義を!」


「ちょっ、ま、待って! 落ち着いて!」


「いきます! 『アルハジナ・コルサ』!」


「うわぁぁぁぁぁぁ、あ? 何も起こらな――イ、イタイイタイイタイ! ほほをふねらないでェェェェ!」


 大仰な呪文を唱え何が起こるのか身構えていたがまさか思いっきり頬をつねるだけとはさすが僕の妄想が生んだ電波少女、奇行が斜め上を行く。

 僕が痛がる様子を見て満足したのか、少女はパッと僕の頬から指を離す。


 「どうです? これで分かってもらえたましたよね?」


 「なにがッ!?」


 いきなり頬をつねられて痛い思いさせられて何を分かれと……ん、ちょっと待って、痛いっておかしくないか? だってここは夢の中だから痛み何てあるわけ……

 それに気づいてしまい僕の顔は一瞬にして青ざめる。


 「ま、まさか、ここって……本当に夢じゃないの……」


 僕のおびえた声にシャルは何も言わずに小さく頷くだけだった。正直なところ死んでしまったことを自覚するのは大して問題ではなかった。だってそれよりももっと重大な問題が――








 「う、う、う……うそだぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!! 『ここは夢じゃない』それは認める! 『僕は死んでしまった』それも認める! でも死因だけは絶対に何が何でも認めたくないぃぃぃぃぃ!!!!」


 「流石は天界に代々伝わる奥義『頬をつねる(アルハジナ・コルサ)』。ここまで強情だったワカナさんを一発で仕留めることができるなんて――神は偉大ですね。」


 少女は念願果たせ満足いった笑顔を浮かべているが対面する男はその逆。苦悶と絶望をその顔に映していた。


 (死因が飼っているイタチのうんちが原因で中毒死? 冗談じゃない! いやもうとにかく冗談じゃないよ!)


 「アァァァァ」と頭を抱えながらあえぎ散らしている僕に少女は余裕の表情で語り掛けてくる。

 

 「ワカナさん落ち着いてください、確かにワカナさんの死因は末代までの恥と言っても過言じゃないですが。」


 「過言だと言って! 自分じゃもうそうだって分かっているからせめて他人からはそうじゃないよって否定して!」


 僕の傷口に容赦なくハバネロを塗りたくってくる少女はさっきまでの仕返しとばかりに勝ち誇った顔でさらに僕の心を抉ってくる。


 「ほら、もう一度ワカナさんの葬式の様子に鏡を戻しましたよ。見てください。参列している制服の方々はワカナさんの同級生でしょうか? 皆さん悲しみというより困惑と笑いで平然な顔を作るのが一杯一杯って顔しています。けど、フッ、それでも、フフッ……落ち着いてくださいね。ブフッー!」


 ――こいつとうとう吹き出しやがったな


 形勢逆転と言わんばかりに追撃をかました少女は僕の反応にとても満足いった様子だった。

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