エルビス再来!

ある男子中学生が、いつも内股だ。

その内股の彼は、内股のまま

1時間に数回、貧乏ゆすりをする。


内股の貧乏ゆすりは、膝というよりは足首を軸にして

まるでエルビス・プレスリーのロケンロー(ロックンロール)のように

両足を大きく揺らしながらスイングする。


しかも、彼は

そのエルビス・スイングをしながらも

上半身を微動だに動かさない。


職人技というか、これはもう芸といっても良いだろう。


そんな彼をみていて、ふと気がついた。

私の足が、彼の貧乏ゆすりに同調するかのうように

ゆらゆらとスイングしていたのだ。

物理でいう共振とはこのことか!?


彼のパワーに驚きつつも

ある種の感動を覚えた。


そんな彼は、足をスイングさせながら

器用にシャーペンを右手の上でくるりと回転させた。


あっぱれ。

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