散歩道
毎朝早くに散歩をしていると、同じ顔ぶれながら実に不思議な人たちに出くわす。
例えばピチピチの白いスパッツをはいたロン毛のおじさん。
クネクネと歩きながら「おはようございまっす〜」と挨拶をしてくる。
体重が妙に後ろに移動している、おばさんは、後ろに30度くらい傾いたまま
競歩の選手並みのペースで歩いてくる。
朝5時前からジョギングをしているおじさんは絶対に歩道を走らないし
毎朝病気の話ばかりをしているおばさんたちもいる。
最近では、なぜか相撲の四股を踏んでいるおじさんとおばさんもいて、
その横ではおばさんたちが、朝日に向かって手を合わせていて
川べりでは、スクワッドをしながら唾を吐き続ける汚いオヤジもいる。
誰一人として名前や住んでいるところや
どんな職業の人たちなのかは分からないけれど
私にとっての彼らは、なんだかまるで会社の同僚のような存在だ。
そういえば、今朝は早朝5時に、暴走族が走ってたな〜
あの人たちも、そのうちに朝の散歩メンバーになるのかしら?
と、そんなことを考えながら歩いている私は、
散歩道を歩いている他の人たちの目にはどう映ってるのかと、
自分の立ち居振る舞いについて考えるのでした。
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