とにかく、読みやすさが群を抜いています。まだプロローグしか読めていませんが、７０００字超えとは思えないほどすいすいと読了してしまいました。

その読みやすさを支えるのは、芯を穿つ無駄のない文章力。こういったハイテンションものは、どうしても勢いに任せた文章になり読みづらくなるものですが、必要な部分を描写し、無駄な部分を削ぎ落とした文章は、ノイズなく勢いとハイテンションの楽しさだけを伝えてくれます。

また、内容ももちろん期待に添えるものです。キャラクターで言えば、強さの理由があまりに腑に落ちる生き生きとした主人公と、どこか間の抜けた感じの重要人物のやり取りが凄く楽しいです。また、アクションシーンの手に汗握る迫力も、非凡なものです。

続きを楽しみにしています。