夜風呂
青駒豪
夜風呂
3時間風呂に入る哲学家がいるらしい。
だから真似して3時間無駄に長湯をした。
0時から3時まで。
風呂から出て、濡れた手でイヤホンを耳に。流行りの曲を聞いて、明日会う学校のみんなと話を合わせるために、流行りの曲を聞く。
風呂で考えた事は何を考えたいかという事だった。
変わらなかった。何も。変わらなかった。濡れた身体が乾いたという変化だけ。
僕だけのリズムの、まだ水っぽい足の
びたびたというリズム。
「僕だけの」と考えただけで、またはそれを付け足しただけで、「僕」が「僕の今日」をびたびた歩いてるそんな気がした。
お風呂から出て26分経っていた。
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