カクヨムで書くための文法講座〜簡易編〜

甘夢果実

文法講座

◎ご挨拶

 この度はこの作品を少しでも触ってくださり、ありがとうございます。

 こんなん読む必要もねーぜ! って高慢な方は回れ右してどーぞ。


 私自身は別段小説書きとして優れているというわけではありませんが、このカクヨムが活性化するために筆を取った次第です。

 そのうち本格編も書く(かもしれない)ので、その時に色々と説明したいと思います。


 この作品はおそらく非常に長くなるので、読むときは注意してください。本格編はもうちょっと1話が短くなるかな。

 また、残念ながら私自身はストーリーに関してはあんまりアドバイス出来ないのでそこは悪しからず。アドバイス欲しい人は言ってください(ゲス顔)


*****


◎第1章〜工房で筆を間違えた〜


 タイトルは関係ありません。もう一度言います、タイトルは関係ありません。

 さて、この章でお話しするのは文頭についてです。文頭に何を入れますか? そう、全角空白(1文字分)!!


 私も文章を書くときに入れてます。これは全ての文(一部除く)において最初となる重要な物です。これがいらないのは、セリフの部分だけです。試してみましょうか。


◇◆◇◆◇


良い例


 僕は、その拳銃の引き金を引いた。


悪い例


僕は、その拳銃の引き金を引いた。


◇◆◇◆◇


 これだけだと全く分かりませんね。

 では、ここにセリフが入るとどうでしょう。


◇◆◇◆◇


良い例


「覚悟しろ!!」


 僕は、その拳銃の引き金を引いた。



悪い例


「覚悟しろ!!」


僕は、その拳銃の引き金を引いた。


◇◆◇◆◇

 ね?(意味不)

 文が短いので、もうちょっと分かりやすくしましょう。


◇◆◇◆◇


良い例


「覚悟しろ!!」


 僕は、その拳銃の引き金を引いた。銃口から放たれる銃弾は犯人の眉間を貫き、犯人はその場にドサリと崩れ落ちた。



悪い例


「覚悟しろ!!」


僕は、その拳銃の引き金を引いた。銃口から放たれる銃弾は犯人の眉間を貫き、犯人はその場にドサリと崩れ落ちた。


◇◆◇◆◇


 ようやく分かりやすくなりましたね。見てもらった通り、文頭に1文字開けるだけで文の始まりの部分が分かり、その読みやすさは格段に変わるのです。


 ただし、スマホの場合要注意なのがキーボードの中に全角空白がないということ。「 」これのカギカッコの中身をコピーしてペーストするしかないです。慣れれば使いやすいですよ?


 人によってはこの全角空白は「!」や「?」がセリフの途中にあるときにその後ろに入れて話の区切りを分かりやすくしている人もいます、


「なんだって! 嘘だろ? まさか……」

「なんだって!嘘だろ?まさか……」


 こんな感じです。自分の趣味嗜好に寄せてもいいですが、読者の皆さんが読みやすいように書きましょう。


*****


◎第2章〜猿王キングコングは木に登れない〜


 次に、三角リーダー。皆さん『……』というモノを見たことはありませんか?

 これを人によっては『・・・』で済ます人がいます。……が、これは大間違いです。


 何が大間違いかって? 『・・・』ってケバいじゃないですか! ウザいじゃないですか!

 何より読者が読みづらくなります。


 そもそも三角リーダーの使いどころは、色々とありすぎて語りきれません。歯切れを悪くするのに使うこともあれば、文に雰囲気を出すためにも、さらには文と文を繋げる接続詞と同じ役割もある。


 要するに、使えると物書きとしては便利な文字、ということです。

 では、これの正しい打ち方。パソコンの場合は「三角リーダー」って打ってそれを変換してください。パソコン使えない私もこれで一時期書いていました。


 スマホの場合は下のボード(?)の部分のうち、キーボードを変える部分で文字に変更してください。

 そこの0の所に、薄っすらと三角リーダーがあるはずです。そこを取り出せば良いわけです。なるほど簡単……ってこれ電子機器のトリセツちゃうわ!


 こんな具合で、色んな文が読みやすく作れるようになるのです!


*****


◎三章〜河童の川流れと見せかけて渦潮から見事生還〜


 そろそろ章のタイトルのネタも尽きかけてきたので、これでラストです(関係ない)。

 ここからは少し難しい。何がって、さじ加減がです。


 三章でお伝えするのは、行間、つまりは改行について。


 スマホでもパソコンでも簡単に使える改行ですが、これを使わなすぎると文章は非常に読みにくくなります。

 また、使いすぎても文章は分かりづらい……本当にさじ加減が難しい。でも、使いこなせたらとっても分かりやすいです。まるで暴れ馬。


 そんな『改行君』ですが、4文〜6文に一回入れると分かりやすいと思います。また、話が変わったときにも使いますね。私の場合は一回改行した後、もう一回改行して文章が読みやすくなるように意識しています。


 また、セリフと地の文が切り替わる部分でも必ず入れるようにしています。


 では、試してみましょう。


◇◆◇◆◇


良い例


 くうっ! 銃弾が僕の腕を貫く。

 それを見て、犯人は狂的な笑顔を貼り付けてこちらに詰めよる。


「どうだい? 俺の鉛玉の味は……」

「ハッ! これが美味いと思ってんなら、お前の舌腐ってんぜ。あぁ、悪い。脳みそはとうの昔に腐ってたっけなぁ?」


 犯人は途端にムッとした顔になって、僕の太腿に迷わず弾丸を撃ち放つ。

 襲いくる激痛に僕は顔を歪め、悲鳴を上げながらも絶対に犯人から顔は離さない。


 ……絶対に、捕まえてみせる。

 僕はそう覚悟を決めて、一瞬の隙をつき、犯人の拳銃に噛り付いた。



悪い例


 くうっ! 銃弾が僕の腕を貫く。

 それを見て、犯人は狂的な笑顔を貼り付けてこちらに詰めよる。

「どうだい? 俺の鉛玉の味は……」

「ハッ! これが美味いと思ってんならお前の舌腐ってんぜ。あぁ悪い。脳みそはとうの昔に腐ってたっけなぁ?」

 犯人は途端にムッとした顔になって、僕の太腿に迷わず弾丸を撃ち放つ。

 襲いくる激痛に僕は顔を歪め、悲鳴を上げながらも絶対に犯人から顔は離さない。

 ……絶対に捕まえてみせる。

 僕はそう覚悟を決めて、一瞬の隙をつき、犯人の拳銃に噛り付いた。


◇◆◇◆◇


 こんな感じです。文章の良い方、悪い方それぞれの全体を見てもらえると分かると思いますが、空白があった方が読みやすく、またどことなく雰囲気が違ってくるのが分かるでしょうか?


 こんな感じで、改行は使いこなせると強力な武器になります。


*****


 以上で、文法講座を終えたいと思います。希望があれば本格編も書くかもしれないので、その時は何卒よろしくお願いします。


 また、わからないことがあったときは全力で応援コメントなどで聞いてください。


 全角空白、三角リーダー、改行。この三つは文法三種の神器です。よく覚えて、使いこなして、より良いカクヨムライフをお過ごしください。


 また、作者は欠陥だらけのクズです。何かございましたら遠慮なくお申し付けくださいませ。

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カクヨムで書くための文法講座〜簡易編〜 甘夢果実 @kanmi108

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