救出

一見何もなさそうな廃墟の裏手に、僕はいた

『さて、そろそろかな』

手元の銀時計を見ながら、待っていると、廃墟から爆発が見えて、その後銃声や爆発音が響いた

『おお、始まった、始まった』

しばらくすると、扉から男がぐったりした女の子を連れて飛び出してきた

うんざりするほど、予想通りだ

僕は、リボルバーを男に向けて狙いをつけながら

『はい、ちょっとまって』

と言った

『だれだ、て』

銃声

男は少女の手をつかんだまま崩れ落ちた

僕は男の手を離させると、女の子…紀乃キノちゃんをおぶってあげた

さて、後は他の方々にお任せしよう

僕は、散発的に銃声や爆音が響く中、その廃墟から立ち去った

電話

『マリー、端本はしもとさんとスナヲちゃんに紀乃キノちゃんを助けたと連絡

あと、ドーン先生センセを呼んで来て

頼んだよ』

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