友人を求めた少女の末路
@megurinealice
第1話
そこにはかつて少女だったものが立っていた。しかし、今のその姿は「人間」と呼ぶよりももっとふさわしい名称が存在した。
「化け物」
彼女は人間ではなくなっていた。床につくほど伸びきった絡まりの酷い黒髪。目は飛び出てぎょろぎょろと辺りを見回す。肌は濃い紫に覆われところどころに吹き出物ができていた。汚水を垂れ流す鼻に、輪郭からはみ出さないばかりの唇。かさかさに乾燥し血が滲むその唇を限界まで歪めて彼女は微笑んだ。
「わたしの、ともだち」
私のともだちが、彼女であった。
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