第2話 お調子者のお隣さん
はじめまして。
隣の席に座っている彼。
…あれ?でもどこかで会ったことある。地区対抗のスポーツ大会で見かけたことがあったな。めっちゃお調子者だった記憶あり。要注意人物。
そんなことを考えてた。
でもよく考えたらお調子者の私とお調子者の彼。気づいた時には二人して馬鹿やるような仲になってた。毎日一緒にいたし毎日馬鹿した。
でも中学に入って初めて恋をしたのは…
平西ではなかった。
時は流れて学生生活お決まりの席替え。平西とは相変わらず仲は良かったものの席は離れてしまった。恋愛感情なんてものは一切なかったこともあって席が離れたことなんてなんのダメージでもなかった。
そんなとき私の前の席になったのが中学での初恋の人。
この人もまあヤンチャ系のお調子者。平西とも仲良しだったからよく絡んでた。おちょくられると楽しい反面すっごい恥ずかしくて照れてしまって。
あ、恋だ。って気づいた
気づいてしまってからというもの、普通に接するのが恥ずかしくって。きっと態度に出ていたんだろう。
…平西に気づかれた。
気づかれてからというもの、告白しろだのどうするんだのいちちうるさい!でもそうくんは私のこと明らかに友達としか見てないってわかっていたし、脈なしだと思ってた私は告白なんてする気はさらさらなかった。
そんなこんなしてる間に私の恋の熱もどこへやら。あれは何だったんだろうかと思うくらいスッキリ終わってしまった。
今考えてみると、告白くらいしてもよかったなって。
このときまだ中学一年生。告白はまだ未経験。
もうすぐ二年生。クラス替えが待ってる。
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